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日経平均の見通しと投資戦略【2026年8月4日】

各市場の動き2026年8月4日時点
📈株式指標
日経平均(円)
63,957.53
▼ -404.49 (-0.63%)
TOPIX(円)
412.40
▲ +0.60 (+0.15%)
グロース市場250(円)
560.80
▲ +13.90 (+2.54%)
💱為替(16:00)
ドル・円
157.92
▲ +0.34 (+0.21%)
ユーロ・円
181.75
▼ -0.15 (-0.08%)
ユーロ・ドル
1.1511
▼ -0.0033 (-0.29%)
🌎海外株式
NYダウ工業株30種(ドル)
53,178.41
▲ +693.38 (+1.32%)
S&P500種
7,600.50
▲ +110.78 (+1.48%)
ナスダック
25,913.896
▲ +540.046 (+2.13%)
🏦 債券・金利
米10年国債(%)
4.686%
▼ -0.059

【市場の見通し】

2026年8月4日の東京株式市場は、小幅に続落して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月限は前日清算値比360円安の6万3470円で取引を終えました。3日の日経平均株価の終値6万3754円90銭を285円下回る水準です。シカゴ市場の日経平均先物も円建てが大取日中終値比440円安の6万3390円、ドル建てが380円安でした。本日の予想レンジは6万2800円~6万4400円と想定します。米国株が最高値を更新した翌朝としては、ずいぶん静かな滑り出しです。

重石と支えが同時に届いた朝です。重石は為替です。3日のニューヨーク市場で円相場は4日続伸し、前週末比20銭円高・ドル安の1ドル=157円15銭~25銭で引けています。3日朝8時30分の157円67銭~70銭と比べると、50銭ほど円高に振れた計算です。日中の東京市場では157円台後半から155円20銭台まで円が急伸する場面があり、政府・日銀が3営業日連続で介入したとの見方も出ていますが、公式に発表されたのは7月31日に日米が協調して実施した分だけです。支えは原油で、WTI先物9月物は1バレル78ドル台と前週末比7%あまり下げる場面がありました。輸入コストと物価の前提が、先週とは逆向きに動いています。

イラン攻撃の中止で米国株が最高値を更新しました

 

3日の米国市場は3指数がそろって上昇しました。ダウ工業株30種平均は前週末比693ドル38セント(1.32%)高の5万3178ドル41セントとなり、約1か月ぶりに最高値を更新しています。ナスダック総合指数は540.05ポイント(2.13%)高の2万5913.90、S&P500は1.47%高の7600.50でした。きっかけはトランプ米大統領が、週末に予定していた対イランの大規模攻撃を中止して協議を再開すると表明したことです。7月のISM製造業景気指数が改善したことも買い材料となり、原油安と長期金利の低下が重なって終盤にかけて上げ幅が広がりました。

東京市場への波及は、それほど単純ではありません。原油が7%下げれば、7月29日に1バレル84ドルまで急反発したときに織り込まれたインフレ再燃の警戒は薄まります。運輸や素材、電力にとっては原価が軽くなる話でもあります。それでも夜間の日経平均先物がこの米国株高をほぼ素通りしたのは、円高という別の計算が働いているからです。3日の取引終了後にはパランティア・テクノロジーズとオン・セミコンダクターが好決算を発表し、時間外で買われています。AI関連の需要はまだ折れていないという材料が、東京の寄り付きにどこまで届くかが最初の見どころになります。

【本日の投資戦略】

 

トヨタ自動車の決算は午後2時に開示されます。引けまで1時間という時間の悪さに加え、今回は業績の数字よりも想定為替レートの置き方に関心が集まります。通期の前提を円高側に置き直せば、自動車と機械の見通し全体がまとめて引き下げられると受け止められかねません。逆に前提を据え置いたまま第1四半期の実績が市場予想を上回れば、3日に円高だけを理由に売られた輸出株の下げは行き過ぎだったという解釈が成り立ちます。本日は三菱重工業、日本製鉄、イビデンなど90社が決算を発表しますが、指数への効き方ではトヨタの反応が自動車・機械セクター全体に波及します。

オプション市場が織り込んでいる値幅を、いちど円に直してみます。日経平均ボラティリティー・インデックスは3日午後2時半の時点で前日比8.98ポイント高の38.36と、30%を超える上昇でした。この38.36は1年間の予想変動率ですから、1営業日あたりに直すとおよそ2.4%です。6万3754円に当てはめると、1日1500円前後の振れ幅を市場が見込んでいる計算になります。実際の3日の値幅は約1200円でしたから、オプションの出し手は昨日以上の荒れを前提にしていることになります。先物と現物のねじれも同じ方向を指しています。3日の日中取引で先物は現物を75円上回って引けたのに、夜間取引の終値は現物を285円下回りました。合わせて360円のねじれが、米国株の最高値更新と同じ時間帯に生じています。海外勢は日本株の採算をドル建てで測ります。この360円は、米国株高の追い風を円高が打ち消した幅そのものと見ることができます。

寄り付きから午後2時までは、はっきりした材料のない時間が続きます。この間にどこで下げ止まるかを見ておいてください。手前の支えは5日移動平均の6万3036円で、ここを割り込んで戻せないようなら3日の安値6万2703円が次の目安です。上は一目均衡表の転換線6万3805円と6万4000円の大台が重なり、終値でここを超えれば円高の織り込みは一巡したと判断できます。ただ、1日1500円の値幅を見込む相場でトヨタの決算をまたぐのは、輸出株を持っている側にとって割に合いません。決算前に数量を落とし、反応を確かめてから買い直しても十分間に合います。持ち高は普段の半分を上限にしておくのが無難です。今晩はアドバンスト・マイクロ・デバイセズの決算があり、7日の米雇用統計を通過するまではこの構えを崩さないでください。

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