【今日の3行まとめ】
- 日経平均は76円55銭安の6万5606円71銭と小幅続落。朝方は1031円安まで沈みましたが、後場に買い戻されました。
- 下げたのは値がさ株だけで、TOPIXは4日続伸。東証プライムは939銘柄が上昇し、値下がりの582を大きく上回りました。
- 今晩21時30分に米雇用統計。方向が出るのは週明けで、本日の安値6万4651円が当面の下値の目安になります。
【市場の総括】
2026年8月7日の東京株式市場で、日経平均株価は小幅に続落しました。終値は前日比76円55銭(0.12%)安の6万5606円71銭です。TOPIXは19.08ポイント(0.47%)高の4074.93と4日続伸し、東証グロース市場250指数は2.72ポイント(0.38%)高の723.64でした。東証プライムの値上がり銘柄は939、値下がりは582、変わらずは35です。売買代金は概算10兆8960億円、売買高は28億7610万株でした。10年物国債の利回りは2.783%と、前日の2.765%から0.018%上昇しています。ドル円は16時時点で158円台前半と、前日16時の157円70銭から円安・ドル高に振れました。
朝方は前日の米国市場でAI・半導体関連が売られた流れを受け、売りが先行しました。安値は6万4651円49銭で、下げ幅は一時1031円に達しています。6日に決算を発表したソフトバンクグループが失望売りに押され、レーザーテックも2027年6月期の利益見通しが市場予想に届かず売られました。ただ後場は押し目買いが入り、高値6万5990円72銭まで戻して引けています。業種別では石油・石炭製品が4.24%高と上昇率トップで、その他製品が3.63%高、ゴム製品が3.03%高、非鉄金属が2.80%高と続きました。下落率の上位は建設業、その他金融業、証券業です。指数寄与ではアドバンテスト1銘柄で約381円の押し下げ、ソフトバンクグループが2位でした。押し上げ側はバンダイナムコホールディングスの約48円が最大で、コナミグループが続いています。
今晩の米国市場の注目ポイント
6日の米国市場は3指数がそろって下げ、ダウ工業株30種平均は464ドル02セント(0.85%)安の5万3885ドル10セント、S&P500は0.18%安の7709.96、ナスダック総合は0.06%安の2万6348.35で終えました。原油高と中東情勢への警戒に加え、最高値更新後の利益確定売りが重なり、サンディスクとウエスタンデジタルは7〜9月期の見通し未達で大きく下げています。
今晩の関門は21時30分の7月の米雇用統計です。非農業部門の雇用者数は8万人増と、6月の5万7000人増から伸びが戻る予想で、失業率は4.2%で横ばい、平均時給は前年同月比3.5%上昇が予想の中心になっています。米10年債利回りは6日に0.07%上昇して4.68%となり、WTI先物も77ドル台と、5日の75ドル06セントから水準を切り上げました。インフレ側の重しが戻ってきたところに強い雇用が重なれば、9月の利上げを織り込む動きが一気に進みます。時間外の米株先物は3指数とも小幅安、大阪の日経平均先物9月限は6万5000円近辺と、現物の終値を下回って推移しています。
【今後の投資戦略】
昨夜の先物市場は、6万6370円と6万4940円の両方をつけています。1430円の値幅を一晩でつけたうえで、日中終値比20円安という、ほとんど動いていない水準に戻して終えました。同じことが日中にも起きています。現物は一時6万4651円49銭まで沈み、そこから6万5990円72銭まで戻して、結局76円55銭安。売買代金は10兆8960億円と前日の9兆6880億円から1兆円以上増えているのに、指数は0.12%しか動いていません。方向を決めにいった商いではなく、雇用統計をまたぐ持ち高を減らす売買だったということです。来週14日には8月限のSQを控えており、先物とオプションの建玉を整理したい参加者も動きやすい局面でした。値幅は大きいのに終値が動かない日は、参加者が方向に賭けていない証拠です。
週明けの相場を決めるのは、今晩発表される7月の米雇用統計です。雇用者数が8万人増の予想を大きく上回り、平均時給も3.5%を超えてくれば、米長期金利は4.68%からさらに上がります。その場合に真っ先に売られるのは、本日も指数を約381円押し下げたアドバンテストのような値がさ半導体で、日経平均は本日の安値6万4651円49銭を試す形になります。逆に雇用者数が6万人を下回るような数字であれば、金利低下を手がかりに半導体が買い戻され、上値のめどは本日の高値6万5990円72銭です。月曜の寄り付きがこの1339円の値幅の内側か外側かで、対応は変わります。新規の買いは、TOPIXが本日の4074.93を保っているかを確かめてから入れてください。指数が下げてもTOPIXが崩れないうちは、資金は市場の中に残っています。TOPIXが4000ポイントを割り込んだときは内需側にも売りが及んだということですから、その日のうちに建玉を減らします。
上げ・下げ・停滞。
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