CLOSING BELL ・ 2026.08.31
日経93円安もTOPIX8日続伸、電力・ガスが業種首位
日経平均の概況
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
- 01
日経平均は93円63銭安の6万6311円93銭と小反落。737円安で始まった相場を後場に買い戻しました。
- 02
TOPIXは9.58ポイント高の8日続伸。電力・ガス、鉱業、石油・石炭に資金が移っています。
- 03
9月FOMCでの利上げ確率は55.7%。9月4日の米雇用統計を見るまで半導体には手を広げません。
数字だけを、先に確認
KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
2026年8月31日の東京株式市場は反落しました。日経平均株価の終値は前週末比93円63銭(0.14%)安の6万6311円93銭です。TOPIXは9.58ポイント高(0.23%)の4156.29と8日続伸し、東証グロース市場250指数は11.12ポイント安(1.35%)の812.04と反落しました。東証プライムでは値上がり銘柄が全体の56.6%、値下がりが40.7%と、上げた銘柄のほうが多くなっています。売買代金は概算9兆3583億円、売買高は26億7487万株と、月末の持ち高調整もあって商いは大きく膨らみました。10年物国債の利回りは2.907%と、前週末の2.930%から低下して引けています。
相場を動かしたのは前週末28日の米ハイテク株安です。ウォーシュFRB議長がジャクソンホールの講演で追加利上げに含みを持たせ、SOX指数が3.47%下げた流れを受けて、日経平均は737円安で始まりました。ただ売りは値がさの半導体に集中し、後場は買い戻しが広がって下げ幅を93円まで縮めています。指数寄与ではアドバンテストとTDKの2銘柄で約398円分を押し下げた一方、ファーストリテイリングが約95円押し上げ、キオクシアホールディングス、リクルートホールディングス、フジクラが上位に並びました。業種別では電力・ガス業が2.79%高で33業種の首位、鉱業が1.76%高、石油・石炭製品が1.56%高と、料金収入と資源に紐づく側が買われています。逆に空運業が1.26%安、海運業が1.13%安、機械が0.92%安と、燃料費と外需に弱い側が下位に沈みました。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前週末28日の米国市場は、ダウ平均が9ドル45セント安の5万3559ドル99セント、S&P500が19.23ポイント安の7711.76、ナスダック総合が0.52%安の2万6402.42と、そろって小幅安で終えました。指数の下げは小さいのにSOX指数だけは3.47%安の1万1469.66と崩れており、ウォーシュFRB議長が追加利上げに含みを持たせたことが、高い評価を受けてきた半導体に集中して効いた形です。
今晩は日本時間23時30分の8月ダラス連銀製造業景況指数(予想1.6、前回1.3)とドイツの8月消費者物価指数くらいで、材料の薄い一日です。時間外の米株先物は小動きで、大阪取引所の日経平均先物9月限も現物の引け値に近い6万6300円台から夜間取引に入りました。むしろ日程はここから詰まります。9月1日のISM製造業景況感指数、2日のベージュブックとADP雇用統計、そして4日の8月雇用統計です。議長の発言を受けて9月FOMCでの0.25%利上げの確率は前日の35.4%から55.7%へ上がり、米10年債の利回りは4.712%まで戻しました。ドル円は朝方に約1カ月ぶりの160円20銭をつけたあと、16時時点では159円75銭前後と、前週末16時の159円53銭からわずかな円安にとどまっています。
03
今後の投資戦略
値がさ半導体2銘柄に398円押し下げられた日に、日経平均の下げは93円63銭で済みました。その差を埋めたのが業種別の並びです。首位の電力・ガス業は株価指数729.83まで2.79%上げ、鉱業1170.53が1.76%高、石油・石炭製品2905.85が1.56%高と続きました。電力株には、8月19日に関西電力が発表した法人向け料金の値上げという材料があります。11年ぶりの引き上げで、実施は11月1日から。9兆3583億円という月末の膨らんだ商いのなかで、米国の利上げ観測にさらされる高PERの半導体から、料金で収益が読める内需へ資金が動いた一日でした。8月21日には原油高を理由に海運業が4.92%上げましたが、本日の海運は33業種の32位です。同じ原油高でも、資源を売る側と燃料を買う側の線引きが、この10日ではっきりしてきました。
電力・ガスへの資金移動には、二つの前提が乗っています。燃料の値段と、米国の利上げ観測です。WTI先物は85ドル台で推移しており、ここから90ドルに乗るようだと、燃料費調整の反映が遅れる分だけ値上げの効果は目減りします。9月4日の雇用統計が弱く出て55.7%という確率が下がれば、資金は本日売られた半導体へ戻り、電力・ガスの首位は一日で入れ替わります。したがって当面の目線は、日経平均の6万6000円を下値の節目に置いたうえで、買いは電力・ガスと資源に絞ることです。半導体は、アドバンテストが本日の下げ分を取り戻すまで新規では追いません。そして電力・ガス業の株価指数729.83を割り込んだ日は、9月4日の米雇用統計を待たずに資源ごと外します。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
TBL AI INVESTMENT COMMUNITY
分析を、毎日の判断につなげる。
日経225、米国個別株オプション、先物デイトレとAI分析ツールを体系的に学べます。
ジョンの毎日相場解説で、
“勝てる投資家”へ。
- 250本超の動画で株式投資を基礎から上級まで体系的に習得
- 日経225先物のリアルタイムデイトレを週1回・ジョンが直接指導
- ChatGPT・NotebookLMを使ったAI銘柄分析を実践で学べる
主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

