CLOSING BELL ・ 2026.09.02
日経1889円安で33業種全下落、TOPIXも9日続伸止まる
日経平均の概況
3 POINTS
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- 01
日経平均は1889円70銭安の6万4325円64銭と大幅に3日続落。原油高と日米の金利上昇が同時に効きました。
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東証33業種はすべて下落し、TOPIXも9日続伸が止まって10日ぶりの反落。値上がりは全体の6%です。
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原油が90ドル台に居座る限り戻りは鈍く、本日の安値6万4215円47銭を守れるかが目先の分かれ目です。
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KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
2026年9月2日の東京株式市場は大幅に3日続落しました。日経平均株価の終値は前日比1889円70銭(2.85%)安の6万4325円64銭です。TOPIXは100.26ポイント安の4081.60と、8月18日から9日続いた上昇が10日目で途切れました。東証グロース市場250指数は22.61ポイント安の777.48で3日続落です。東証プライムの売買代金は8兆344億円、売買高は24億1905万株と、前日から商いが膨らみました。値上がりは全体の6%にとどまり、値下がりが92%を占めています。10年物国債の利回りは2.990%と、3%の大台に乗せた前日とほぼ変わらない水準で引けました。
売りの発端は前夜の米国市場にあります。米中央軍がイラン革命防衛隊を標的とした攻撃を開始したと発表し、WTI先物は5%を超える急伸で1バレル90ドル台に乗せました。エネルギー価格の上昇がインフレ懸念を呼び、日米の長期金利がそろって上昇したところへ東京市場が開いています。日経平均は6万5195円26銭で始まったあと下げ幅を広げ、午後1時13分に6万4215円47銭の安値をつけました。東証33業種は一つ残らず下落し、非鉄金属が5.04%安で下落率の首位、サービス業が4.15%安、ガラス・土石製品が4.00%安と続いています。指数への影響が最も大きかったのはソフトバンクグループで、6.42%安の4924円まで下げて1銘柄で約271円を押し下げ、アドバンテストと東京エレクトロンが続きました。外国為替市場では日銀副総裁の利上げに前向きな発言を受けて午後に円買いが入り、ドル円は午後4時時点で1ドル159円69銭と、前日同時刻の159円92銭から23銭の円高となりました。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前夜1日の米国市場は、ダウ平均が419ドル02セント安の5万2766ドル88セント、ナスダック総合が271.11ポイント安の2万6099.77、S&P500が54.67ポイント安の7631.47と、主要3指数がそろって下落しました。米8月ISM製造業景況指数と7月の求人件数がいずれも予想を下回ったところへ中東情勢の緊迫が重なり、景気の減速と物価の上振れが同時に意識される展開です。
今晩は日本時間21時15分に8月のADP全米雇用リポートが出ます。市場予想は4万8000人の増加で、前回は4万4000人でした。23時に7月の製造業新規受注、明日午前3時に地区連銀経済報告が続きます。大阪取引所の日経平均先物は夕方の時間外取引で6万4300円台と、現物の終値付近での推移です。ただし今週の重心は9月4日の8月雇用統計にあります。原油高でインフレ懸念が強まっている局面では、雇用が強ければ利上げ観測が金利を押し上げ、弱ければ景気懸念が株を押し下げる形になり、どちらに転んでも株式には向かい風が吹きやすい配置です。今夜のADPは、そのどちらの反応が出やすいかを測る前哨戦になります。
03
今後の投資戦略
東証33業種のうち、本日値上がりした業種は一つもありませんでした。ここ数日の相場は、値がさの半導体が売られてもTOPIXは上げ続けるという二層構造で持ちこたえてきました。9日続伸がその表れで、資金は指数の外へ移りながら市場の中にとどまっていたわけです。本日はその受け皿が消えました。原油と金利という二つの数字は、業種を選ばず、あらゆる企業のコストと将来利益の割引率に同時に効きます。WTI先物が5%を超えて上げ、日米の長期金利が同じ日に上昇した以上、逃げ場がなくなったのは理屈のうえでも自然です。売買代金が8兆344億円と前日の7兆円台から2割ほど増えたことも見逃せません。薄商いの中で値だけが飛んだのではなく、まとまった資金が実際に持ち高を落としています。
明日以降の焦点は、下げの原因になった原油と金利のどちらが先に落ち着くかです。WTI先物が90ドルを割り込んで戻るなら、インフレ経由で金利が上がるという筋書きは弱まり、本日大きく売られた電機や機械には戻りが入りやすくなります。逆に90ドル台での高止まりが続けば、4.803%まで上げた米10年物国債の利回りはさらに上を試す可能性があり、その場合は株価収益率の高い銘柄から順に売り直される流れが続きます。目線とする水準は本日の安値6万4215円47銭です。ここを明日の前場で下回るようなら、6万4000円は意識される数字であっても支えにはならないと考えたほうがよいでしょう。買い下がりは、日足で長い下ヒゲを残して引ける日を一度見てからでも遅くありません。今夜21時15分のADP雇用リポートが予想の4万8000人を大きく上回るようなら、明日の東京市場は6万4215円47銭を試しにいく前提で臨みます。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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