WEEKLY OUTLOOK ・ 2026.10.25
AI調整で日経平均4%安、週末に日銀と半導体決算が重なる
週間金融市場展望と投資戦略
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
- 01
日経平均の想定レンジは6万1000~6万4000円。前週は2631円安と2週続落しました。
- 02
値動きが集中するのは10月30日(金)。日銀会合の結果と半導体2社の決算が重なります。
- 03
基本姿勢は、長期金利の低下が追い風になる内需の業種を見ることです。
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KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
今週の焦点
前週の日経平均株価は前週末比2631円13銭安の6万2693円16銭で引け、2週続落しました。22日は1713円40銭安、23日は朝方に一時6万1462円61銭まで下げ、7月30日以来の安値水準です。ただ後場には値頃感の買いが入り、終値は214円68銭安まで戻しました。東証33業種の週間騰落率では非鉄金属が11.02%安と突出し、プライムの値下がり銘柄は1053に達しました。
米新興クラウド、コアウィーブの社債価格が急落し、AI投資を借り入れで支える構図への警戒が残っています。今週は27~28日にFOMC、29~30日に日銀金融政策決定会合が開かれ、いずれも政策金利は据え置きの見通しです。30日は日銀の結果公表と総裁会見に、東京エレクトロンとキオクシアホールディングスの決算、10月の東京都区部消費者物価指数が重なります。ボラティリティは30日に集中します。
02
日本株:想定レンジは6万1000~6万4000円、30日に材料が集中
想定レンジは6万1000~6万4000円とみます。上限は5日移動平均線6万3842円87銭をわずかに上回る6万4000円、下限は23日の安値6万1462円61銭を下回る6万1000円の節目です。その下には7月29日の取引時間中の安値6万0448円が控えます。
26日の寄り付きはシカゴ日経225先物の6万2640円から始まります。25日移動平均線は6万6281円81銭、75日移動平均線は6万6105円07銭で、いずれも終値の3400円以上も上にあり、戻りの壁は厚い状況です。23日のTOPIXは31.69ポイント安の3965.81、東証グロース市場250指数は1.33ポイント高の754.60、売買代金は8兆9383億円でした。
国内の決算は28日にアドバンテスト、30日に東京エレクトロンとキオクシアホールディングスが発表します。指標は27日の9月企業向けサービス価格指数と、30日の9月鉱工業生産です。
03
米国株:ダウは5万1000~5万3200ドル、28日に大型テック決算
NYダウで5万1000~5万3200ドルを想定します。23日は前日比652ドル82セント安の5万2215ドル16セント、S&P500種は39.75ポイント安の7623.68、ナスダック総合指数は53.52ポイント安の2万5955.34で引けました。米10年債利回りは0.044%高い4.999%です。上限は22日の終値5万2867ドル98セントの上、下限は5万1000ドルの節目です。
週間ではダウが0.4%高、S&P500が0.5%安、ナスダックが0.7%安と小動きでした。VIX指数は0.42ポイント高い19.45です。27~28日のFOMCは据え置き観測で、焦点は12月の追加利上げの確度です。決算は28日にアルファベットとマイクロソフト、29日にアマゾンが発表し、設備投資計画への反応が相場を左右します。
04
為替:200日線を下抜け、ドル円は155円50銭~158円50銭
想定は155円50銭~158円50銭です。23日のニューヨークでドル円は156円30銭まで下げたあと157円08銭まで戻し、156円86銭で引けました。上限は200日移動平均線が位置する158円台半ば、下限は23日の東京時間の安値156円08銭を下回る155円50銭です。
前週は158円55銭から156円台へ水準を切り下げ、200日移動平均線を下抜けました。AI関連株安でリスク回避の円買いが入ったためです。今週のFOMCと日銀会合はともに政策維持の見通しで、日米の金利差は大きく縮みにくい状況です。30日の総裁会見で27年度の物価見通しの引き上げが示されれば、円高に振れやすくなります。
05
長期金利:29日の2年債入札が山場、新発10年債は2.70~2.95%
想定は2.70~2.95%です。23日の新発10年物国債利回りは2.789%で、16日の2.930%から0.141%下がりました。20年債利回りは3.602%です。下限は2.70%の節目、上限は3%の大台の手前です。
供給は27日の流動性供給入札(残存期間11年超39年未満)と29日の2年利付国債入札です。株安で国債に資金が向かう間は金利が下がりやすい地合いです。30日の展望レポートで物価見通しが上がれば、金利は戻します。
06
原油・金:WTIが103ドル台、金は4000ドルが目前
WTI原油先物12月限の23日の終値は前日比3ドル80セント高の1バレル103ドル27セントで、4営業日続伸しました。イランによるタンカー攻撃が強まり、米中間選挙後に米国の攻撃が再開するとの観測も残っています。
金は52ドル50セント安の1トロイオンス4007ドル90セントと続落し、4000ドルの大台が目前です。原油高でインフレ懸念が戻る一方、株安局面でも買いが続かず、上値の重さが目立ちます。
07
今週の主なスケジュール
10月26日(月):中国共産党5中全会(29日まで)、ベライゾン決算
10月27日(火):9月企業向けサービス価格指数、流動性供給入札、米10月消費者信頼感指数・9月耐久財受注、FOMC(28日まで)、信越化学工業・キヤノン・コカコーラ決算
10月28日(水):FOMC結果とFRB議長会見、アドバンテスト・日立製作所・アルファベット・マイクロソフト決算
10月29日(木):日銀金融政策決定会合(30日まで)、2年利付国債入札、米7―9月期GDP・9月コアPCE価格指数、アマゾン・インテル・イビデン決算
10月30日(金):日銀の結果公表と総裁会見・展望レポート、10月東京都区部消費者物価指数、9月鉱工業生産、東京エレクトロン・キオクシアホールディングス・レーザーテック決算
08
今週の投資戦略
1つ目は、不動産業、小売業、サービス業の3業種に注目することです。不動産業は三菱地所と三井不動産です。週間の不動産業は3.66%高で33業種の上昇率2位、23日も上昇率の首位でした。長期金利の低下が借入コストの面で追い風になっています。小売業はファーストリテイリングとイオンです。23日は日経平均へのプラス寄与度の首位がファーストリテイリングで、1銘柄で約95円押し上げました。週間の小売業は1.37%高で、イオンはプライムの値上がり率上位10傑に入りました。30日の東京都区部消費者物価指数で物価の伸びが続けば、価格を通せる企業に関心が向きます。サービス業はベイカレントです。週間で2.13%高と上昇率の5位で、AI・半導体から資金が移る先として買われるかが見どころです。26日の寄り付きは先物の水準から始まるので、寄り値を上回って推移するかを見ます。
2つ目は、機械、銀行業、ガラス・土石製品の3業種に注意することです。機械はディスコとローツェです。週間で5.37%安でした。ディスコは第3四半期累計で営業利益38%増の計画を示しましたが、23日の株価は売られています。30日の半導体2社の決算で設備投資の計画が弱ければ、前提が崩れます。銀行業は群馬銀行と東京きらぼしフィナンシャルグループです。週間で6.24%安と下落率の2位で、両行は23日の値下がり率上位10傑に入りました。長期金利の低下が利ざやの改善期待を細らせており、30日の日銀会合で12月の利上げ観測が弱まると、売りが続きやすくなります。ガラス・土石製品はMARUWAです。週間で6.20%安でした。AI向け部材という位置づけのため、28日の大型テック2社の設備投資計画に反応します。
3つ目は、為替、長期金利、原油に気を付けることです。ドル円は156円86銭で、200日移動平均線を下抜けました。円高が進めば輸送用機器には逆風です。長期金利は27日と29日の入札が供給の山場で、3%台に戻れば銀行業には追い風、不動産業には逆風に変わります。金は4007ドル90セントまで下げ、4000ドルの大台を割るかが焦点です。原油はWTIが103ドル27セントと高止まりし、鉱業と石油・石炭製品には追い風、空運業には燃料コストの逆風です。
(本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。)
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2つ目は、機械、銀行業、ガラス・土石製品の3業種に注意することです。
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3つ目は、為替、長期金利、原油に気を付けることです。
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(本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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