ホーム » 配信情報トップ » NIKKEI » 週間にっけい » 【2026/10/19~10/23】週間にっけい

【2026/10/19~10/23】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年10月19日(月)〜10月23日(金)
① 今週のひとこと
🌧→🌤→⛈木曜に大雨、
金曜もくもり
今週の日経の天気

月曜と火曜は、AIの会社のお金の心配で値下がり。水曜は3日ぶりに上がったものの、木曜は1,713円安と大きく下がり、金曜も少し下げました。週間ではおよそ2,631円(4.03%)の値下がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は、アメリカで「AIのための大きな投資とうしを、借りたお金で進めている会社は大丈夫かな?」という心配が広がり、半導体の株が何度も売られました。月曜日は407円安、火曜日は841円安。水曜日は売られすぎた株が買いもどされて545円高となりましたが、木曜日はアメリカの半導体の機械の会社の決算けっさんをきっかけに1,713円安。金曜日も214円安で、終わりの値段は約3カ月ぶりの安さになりました。1週間の合計ではおよそ2,631円(4.03%)値下がりしました。もうひとつの物差ものさし「TOPIX」も週間で値下がりしましたが、下がり方は日経平均より小さめでした。

先週の終わり(10/16)
65,324円
➜
今週の終わり(10/23)
62,693円
▼ 2,631円さがった(約4.03%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

66,00065,00064,00063,00062,000 先週末 月 🌦 火 🌧 水 🌤 木 ⛈ 金 ☁
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおのまるだよ。

③ なにがあったの?

月朝は1,492円安。午後にもどして407円安

前の週の金曜日、アメリカで半導体の会社の株をまとめた「SOX指数」が3.83%下がりました。その流れで、日本でも東京エレクトロンなど半導体の株が売られ、朝のうちに日経平均は一時1,492円も下がりました。でも午後は買いがもどり、終わりは407円安の6万4916円。原油げんゆ(ガソリンなどの元になる油)の値段が上がり、資源をほる会社(鉱業)の株は3.41%上がりました。TOPIXは少しだけ上がっています。
アメリカで
半導体の株が下がる
➜
朝は大きく下げたが
午後に買いがもどる
➜
日経平均
▼407円、TOPIXは上昇

火AIの会社の「借金」が心配で841円安

AIのための計算センターを、借りたお金で作っているアメリカの会社について、「お金を返せなくなるかも」と心配する取引が急にふえたと伝わりました。韓国の株も大きく下がり、日本ではソフトバンクグループ1社だけで日経平均を235円おし下げ、841円安の6万4075円。東証プライムの76%の株が値下がりしました。その一方で、ユニクロのファーストリテイリングや薬の会社など、くらしに身近な会社の株は買われました。
AIの会社の
お金のやりくりが心配に
➜
AIや半導体に
かかわる株が売られる
➜
日経平均
▼841円で2日つづけて下落

水売られすぎた株が買いもどされて545円高

前の日のアメリカで、ダウ平均が大きく上がりました。原油の値上がりが一休みし、アメリカの宇宙ロケットの会社スペースXの決算が良かったことも重なって、売られていたAIや半導体の株に買いもどしが入りました。朝のうちに1,300円以上も上がって6万5000円台にもどりましたが、そのあとは売りにおされ、終わりは545円高の6万4621円。3日ぶりの値上がりです。
アメリカの株が上がり
原油も一休み
➜
売られていた半導体の
株を買いもどす
➜
日経平均
▲545円、3日ぶりに上昇

木半導体の機械の会社の決算で1,713円安

アメリカの半導体を作る機械の会社「ラムリサーチ」が決算を発表しました。売り上げも利益りえきも予想より良かったのに、これから先の見通しの幅が広く、「悪くなるかも」と心配されて株が売られました。日本ではアドバンテストと東京エレクトロンの2社だけで日経平均を約805円おし下げ、1,713円安の6万2907円。終わりの値段で6万3000円を下回ったのは3カ月ぶりです。1ドル157円15銭まで円高も進みました。いっぽう、世界のウェブサイトの約7割が使う「PHP」というしくみに大きな弱点が見つかり、コンピューターを守る会社(セキュリティ)の株は大きく上がりました。
アメリカの会社の
見通しに心配が出る
➜
日本でも半導体の
機械や材料の株が売られる
➜
日経平均
▼1,713円、3カ月ぶりの安さ

金朝は1,400円をこえる下げ。でも最後は214円安

前の日のアメリカでSOX指数が6.72%も下がり、日本でも朝のうちに一時1,400円をこえる下げになって、6万2000円を割りました。でも「200日移動平均線」という、長い目で見た平均の値段の近くで下げが止まり、午後はもどして214円安の6万2693円。日本の金利きんり(お金を借りるときのお礼の割合)が下がったことで、土地や建物の会社(不動産業)の株が2.05%上がり、33業種の中でいちばんの上昇でした。
アメリカで
半導体の株が大きく下がる
➜
朝は大きく下げたが
長い目の平均で止まる
➜
日経平均
▼214円、3日ぶりの続落
④ 今週のことば
円高えんだか

外国のお金にくらべて、日本の円の値打ねうちが上がることです。たとえば1ドルを買うのに158円かかっていたのが157円ですむようになったら、円の力が強くなったので「円高」。反対は「円安」です。円高になると、外国に物を売る会社(自動車など)は、もうけが小さくなりやすいといわれます。

🔎 木曜日は、1ドル158円09銭(水曜日)から157円15銭へと、1日で94銭の円高になりました。この日、自動車などの株(輸送用機器)は0.57%下がり、燃料を外国から買う飛行機の会社(空運業)の株は1.15%上がりました。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 金曜日、日経平均は下がったけれど、33業種の中でいちばん大きく上がった業種があったよ。それはどれ?

こたえ:不動産業(土地や建物の会社)! 金曜日、不動産業は2.05%上がって、33業種の中でいちばんの上昇でした。金利が下がって、お金を借りやすくなったことが追い風になったんだ。反対に、銀行業は2.28%下がって、いちばん大きな下げ。電気機器も1.37%下がっています。同じ「金利が下がった」というできごとでも、業種によって受け止め方が逆になるんだね。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 今週、日経平均が前の日より上がったのは、水曜日の1日だけだった。 こたえは○。水曜日の545円高だけが値上がりで、のこりの4日は値下がりだったよ。
市場動向2. 木曜日、ラムリサーチの決算は売り上げも利益も予想より悪かったので、半導体の株が売られた。 こたえは×。売り上げも利益りえきも予想より良かったんだ。でも、これから先の見通しの幅が広く、「悪くなるかも」と心配されて売られたよ。良い成績が出ても、株が上がるとはかぎらないんだね。
DEEP DIVE

木曜日、日経平均は2.65%も下がったのに、TOPIXは1.14%の下げですんだ。同じ日なのに、どうしてこんなに差がついたの?

▶ AIの「借金」への不安と半導体の決算▶ 日経平均とTOPIXの下げ方がちがったわけ

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

AI投資の「借金」への不安と半導体決算
3カ月ぶりの安値までの5日間

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(10/19〜10/23)は5営業日。日経平均は月曜が米半導体株安を受けて407円安、火曜はAI関連企業の債務への不安で841円安、水曜は買い戻しで545円高と3日ぶりに反発、木曜は米ラムリサーチの決算をきっかけに1,713円安、金曜も214円安で、終値は約3カ月ぶりの安値でした。週間でおよそ2,631円(4.03%)の値下がりです。TOPIXの週間の下げは100.19ポイント(2.46%)でした。
DEEP-1 AI投資を「誰がどうお金で支えるのか」

今週の下げの中心には、先週から続く一つの不安がありました。AI向けのデータセンターなどへの巨額の投資を、借り入れで支えている企業の信用は大丈夫か、という不安です。前週末16日の米国では、SOX指数(米国の主な半導体株の指数)が3.83%下げて8日続落。月曜の東京は朝方に1,492円安まで売られました。火曜には、米国のAIデータセンター企業コアウィーブを巡る債務不履行さいむふりこう保険の取引が急増したと伝わり、韓国の総合株価指数も一時4.5%超下げました。ソフトバンクグループ1銘柄で日経平均を235円押し下げています。

水曜は、前夜の米国でダウ平均が529ドル高と大きく反発し、SOX指数も8営業日続いた下落を前日に止めていたことから、売られていたAI・半導体株に買い戻しが入りました。ただ、朝方の1,300円超の上げは午後に半分ほどへ縮み、売買代金は3営業日続けて7兆円を下回りました。戻りを支える資金が細い中で、木曜の材料を迎えることになります。

?ラムリサーチは予想を上回る決算だったのに、なぜ売られたの?

米国の半導体製造装置大手ラムリサーチが21日の取引終了後に発表した決算は、売上高・利益とも市場予想を上回りました。それでも、同社が示した今後の見通しの幅が広く、下振れを警戒した売りで株価は時間外取引で7%を超えて下げました。先週のTSMC(過去最高の決算でも日本株の反応は限定的)と同じく、市場は「今の成績」よりも「この先の投資がどこまで続くか」を見ています。翌23日の米国市場でもSOX指数は6.72%下げ、AI関連企業の資金調達コストへの懸念が続きました。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の成績を比べてみましょう。

日経平均(週間)
-4.03%
TOPIX(週間)
-2.46%

週間ではどちらも下落しましたが、日経平均-4.03%に対してTOPIXは-2.46%で、日経平均の下げのほうが大きくなりました。差が最も開いたのは木曜で、日経平均-2.65%に対してTOPIXは-1.14%。月曜は日経平均-0.62%に対してTOPIXは+0.04%と、向きまで逆でした。一方で、火曜(日経平均-1.30%、TOPIX-1.43%)と金曜(日経平均-0.34%、TOPIX-0.79%)は、TOPIXのほうが大きく下げています。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は先週末の約16.07倍から、金曜には約15.81倍へ下がりました。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく(木曜日)
米ラムリサーチの決算は予想を上回るが、見通しの幅が広い
➜
下振れを警戒した売りで、同社株が時間外で7%超の下落
➜
東京で半導体製造装置と部材の株に売りが広がる
➜
アドバンテストと東京エレクトロンで約805円を押し下げ、指数は1,713円安

木曜の押し下げ上位はアドバンテスト(446円60銭)、東京エレクトロン(359円02銭)、ソフトバンクグループ(256円47銭)。下げの出発点は半導体でしたが、大きく崩れたのは材料と部材で、非鉄金属が5.35%安と下落率首位、化学のレゾナック・ホールディングスは11.2%安でした。それでも33業種のうち13業種は上昇し、鉱業が2.56%高。PHPの重大な脆弱性ぜいじゃくせいが見つかり、トレンドマイクロが8.7%高と、セキュリティ関連に資金が向かいました。ドル円は1日で94銭の円高となる157円15銭で、10月の安値を更新しています。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
債務不履行保険(さいむふりこうほけん)

お金を貸した相手が返せなくなったときに備える、保険のような取引(専門的にはCDSと呼ぶ)。この取引が急に増えるのは、「返せなくなるかもしれない」と心配する人が増えたサイン。今週は火曜に、米AIデータセンター企業を巡る取引の急増が伝わり、AI関連株の売りにつながった。

200日移動平均線(にひゃくにちいどうへいきんせん)

過去200営業日の終値の平均を毎日つないだ線。長い目で見た「ふつうの値段」の目安として使われ、下げ止まりの目安と見る人も多い。今週は金曜に日経平均が6万1462円まで下げたが、200日移動平均線(6万1465円)の近くで下げが止まった。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 木曜日、日経平均は2.65%下がったのに、TOPIXの下げは1.14%にとどまった。この理由を50字くらいで説明してみよう。

解答例:「値段の高い半導体の株が大きく下がって日経平均を押し下げたが、上がった業種も多く、市場全体の下げは小さかったから。」(約56字)──「一部の値がさ株」と「市場全体」の対比が入っていればOK。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約805円を押し下げたことや、33業種のうち13業種が上昇したことにふれても正解。
FINAL DIVE

今週は5日のうち4日が値下がり。2本の線を重ねると、日経平均とTOPIXの差はどこで開いた?

▶ 2本の線でわかる木曜の差▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 半導体株が広げた「2ポイントの乖離」

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 週間で日経平均は-4.03%、TOPIXは-2.46%。月曜は逆向き(-0.62%と+0.04%)、木曜は日経平均の下げ(-2.65%)がTOPIX(-1.14%)の2倍超。一方、火曜と金曜はTOPIXのほうが大きく下げた。NT倍率は約16.07倍から約15.81倍へ低下した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
98969492 100 乖離 約2.0pt (木曜が最大) 96.097.5 10/1610/1910/2010/2110/2210/23

月曜は日経平均が99.4へ下げた一方、TOPIXは100.0と先週末をわずかに上回り、2本の線は逆方向に分かれました。火曜はそろって下げ(98.1と98.6)、水曜はそろって戻しました(98.9と99.5)。木曜は日経平均だけが大きく沈み、96.3と98.3で差は約2.0ポイントと今週最大に。金曜はTOPIXの下げが大きく、日経平均96.0、TOPIX97.5で差を少し縮めて週を終えています。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。月曜は東京エレクトロン1銘柄で約142円と、下げ幅407円の3分の1。木曜はアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約805円を押し下げた。逆に金曜はファーストリテイリング1銘柄で約95円を押し上げた。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。火曜は値下がりが1177銘柄(全体の76.0%)に広がり、-1.43%と日経平均(-1.30%)より大きく下げた。金曜も33業種中25業種が下落し、銀行業(-2.28%)など時価総額の大きい業種の下げで-0.79%となった。

プロは両指数を見比べて、動きが一部に偏かたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週は月曜と木曜(13業種が上昇)が「値がさの半導体株に偏った下げ」、火曜と金曜が「指数以上に中身が広がった下げ」の典型例だった。NT倍率が1週間で約0.26倍下がったことは、値がさの半導体株から資金が離れたことを示している。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(10/13〜10/16)では、「米国で大型テック企業の決算が始まり、月末にかけて日米の中央銀行の会合が重なる。週明けに売買代金が8兆円台へ戻り、電気機器が2日続けて上がるか、日経平均が6万5500円台を取りもどせるか」に注目としていました。結果は、米国の決算は20日のネットフリックスと3M、21日のメタ・プラットフォームズやラムリサーチなどへと進み、ラムリサーチの見通しが22日の大幅安のきっかけになりました(メタの決算の中身は出典記事に詳しい記載がありません)。日米の中央銀行の会合は来週(27〜28日のFOMC、30日の日銀の金融政策決定会合)で、まだこれからです。売買代金は月曜が6兆7835億円と8兆円台には戻らず、8兆円台に乗ったのは金曜(8兆9383億円)でした。電気機器は月曜に0.69%安で、2日続けての上昇にはなりませんでした。日経平均は水曜に高値6万5404円まで戻しましたが、6万5500円台には届きませんでした。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1火曜は日経平均-1.30%に対してTOPIX-1.43%と、TOPIXのほうが大きく下げた。一方、木曜は日経平均-2.65%に対してTOPIX-1.14%と、日経平均の下げが2倍を超えた。この2日の違いを、「値がさ株」「時価総額加重型」「寄与度」という語を使って150字程度で説明せよ。

火曜はソフトバンクグループ(寄与度約235円)などの値がさ株も下げたが、値下がりが1177銘柄(76.0%)と市場全体に広がり、銀行業など時価総額の大きい業種も下げたため、時価総額加重型のTOPIXの下げがむしろ大きくなったこと。木曜はアドバンテストと東京エレクトロンの寄与度だけで約805円と下げが値がさ株に集中し、13業種は上昇したため、TOPIXの下げは小さくとどまったこと──の2点が入っていれば合格。DEEP-2・DEEP-3・F-2の内容を膨らませればよい。

Q2金曜、国内の長期金利(10年物国債の利回り)は2.789%と2カ月半ぶりに2.8%を割った。この日、不動産業は2.05%高で上昇率首位、銀行業は2.28%安で下落率首位だった。ところが水曜は、長期金利がほぼ動かない中で銀行業が上昇率の上位に入っていた。銀行株の動きを決めるのは金利だけなのか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:出典記事は、金曜の不動産業の上昇を「借り入れコストの重さが和らいだ」ため、銀行業の下げを「金利の低下が前提を入れ替えた」ためと整理している。材料②:水曜の銀行業の上昇は、半導体株の買い戻しと同じ「リスク選好の戻り」によるものと説明されている。材料③:火曜は長期金利が少し下がる中で銀行業が下落し、木曜も金利低下と市場全体の売りが重なって2.11%安だった。材料④:30日の日銀の金融政策決定会合で利上げに前向きな見方が示されれば、利回りが2.9%台へ戻る可能性も指摘されている。「金利が下がれば銀行安」という公式は目安にはなるが、その日の市場全体の気分(リスクを取りたいか避けたいか)や、先の金融政策への見方で効き方は変わる。毎日の業種の並びを確かめる姿勢が大切。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週のAI関連企業の債務への不安による下げから、買い戻しによる反発、ラムリサーチの見通しをきっかけにした大幅安、そして200日移動平均線近くでの下げ止まりまでを一本の筋で語ることはできても、そこには米国の半導体株と企業決算・AI投資の資金調達・米国の長期金利・国内の長期金利・為替の円高・中東情勢と原油・ソフトウェアの脆弱性・先物の売買という要因が複雑に絡からみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」を疑うたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。市場に単一の説明はない。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年10月19日・20日・21日・22日・23日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
© 週刊にっけい 統合版

AIオプション専門コース

上げ・下げ・停滞。
どんな相場でも利益を狙う。

  • 日経225+米国個別株オプションまで完全網羅した日本一の講座
  • ボラティリティ予測AIで複雑な戦略立案を大幅に効率化
  • 先物デイトレ(週1・ジョン直接指導)とAI分析ツールも込み
月額 20,000円4サービス統合 / 通常28,000円
コースを見る ›

主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

お買い物カゴ