OPENING BELL ・ 2026.10.30
米AI決算で4日ぶり反落か、夜間先物は630円安
日経平均の見通し
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
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夜間先物は64,100円。前日比は-630円です。
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2026年10月30日の東京株式市場は、4日ぶりに反落して始まりそうです。
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29日の米国市場は主要3指数がそろって下げました。
数字だけを、先に確認
01
市場の見通し
2026年10月30日の東京株式市場は、4日ぶりに反落して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は、29日の日中清算値6万4730円から630円安い6万4100円で引けました。下落率は0.97%です。29日の日経平均株価の終値6万4659円47銭と比べても、559円47銭下にあります。夜間の中身を追うと、日中比170円安の6万4560円で始まったあと6万4330円から6万4960円で保ち合い、米国市場が始まってからこのレンジを上に抜けて6万5090円まで買われました。ところが引け間際に売りが強まり、6万4040円まで下げてから6万4100円で終わっています。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は大阪の日中終値比170円高の6万4900円ですから、夜間の終値はこれを800円下回ったことになります。前日に続いて引け間際に大きく売られた形で、寄り付きの水準は読みにくくなっています。TOPIX先物は34.0ポイント安の3999.5でした。本日の予想レンジは6万3200円から6万4200円とみています。
引け間際の売りを招いたのは、米国市場の取引終了後に出たアマゾン・ドット・コムとインテルの決算です。アマゾンは7〜9月期の売上高と1株利益がともに市場予想を下回り、10〜12月期の見通しも予想に届きませんでした。インテルは10〜12月期の見通しが市場予想を下回り、時間外取引で20%を超える下落となっています。本日の東京市場でAI・半導体関連株に売りが出やすいのは、この2社への反応が持ち越されるためです。一方、金利と為替はそれぞれ別の向きに働きます。米10年物国債の利回りは0.083%低い4.934%へ下がり、5%を割り込みました。国内の銀行株にとっては戻りを抑える材料です。ドル円は29日の海外市場で158円13銭まで上げたあと157円64銭まで押し戻され、157円70銭で引けました。今朝8時台の東京市場は157円60銭台で、29日16時の157円81銭から20銭ほどの円高です。水準そのものは大きく動いていませんが、輸出関連の戻りを後押しする方向ではありません。
02
アルファベットの12%安が突きつけたAI投資の採算
29日の米国市場は主要3指数がそろって下げました。NYダウは前日比132ドル54セント安の5万2342ドル56セントで4日ぶりの反落、S&P500は23.59ポイント安の7720.39、ナスダック総合株価指数は365.13ポイント安の2万6184.72で、こちらも4日ぶりの反落です。SOX指数は5日ぶりに反落し、下落率は1%を超えました。売りの起点は28日の取引終了後に決算を出したアルファベットで、検索と広告という主力事業の数字が市場予想に届かず、株価は39ドル57セント安の282ドル32セント、下落率12.29%となりました。もう1つの重しがキャタピラーです。増収増益を確保しながら、AIデータセンターの建設ブームが鈍っていることが決算で示され、65ドル99セント安の647ドル39セント、9.25%の下落となりました。クラウドのサービスナウも大幅安となり、好決算を受けて買いが先行したマイクロソフトは引けにかけて失速しています。半面、イーライリリーやメルク、ボーイング、ホーム・デポなど決算が評価された銘柄は買われ、アップルは1.47%高の348ドル91セント、メタは1.96%高の624ドル52セントとしっかりでした。売られたのはAIに投資する側と、その投資を当て込んでいた側に偏っています。
経済指標の中身は強いものでした。FRBが重視する9月のコアPCE価格指数は8月から伸びが加速し、7〜9月期のGDP速報値も市場予想を上回りました。新規失業保険申請件数も労働市場の底堅さを示しています。前日のFOMCで政策金利が据え置かれたあとも、インフレの粘りと先行きの不透明さが同時に残った形です。それでも米10年物国債の利回りが4.934%まで低下したのは、株安を受けたリスク回避の債券買いが勝ったためです。VIXは0.29ポイント高い17.20で、水準そのものは落ち着いています。欧州ではECBが政策金利の据え置きを決め、ECB総裁が会見で利上げの是非を協議したと明らかにしたことなどからユーロが買い戻され、株式相場は総じて堅調でした。原油は1バレル102ドル台で小反落しています。米副大統領がイランの強硬派に書簡を送ったと伝わり、交渉の再開が意識されたためです。東京市場には、AI関連の採算を問う流れが米国から持ち越される一方で、長期金利の低下と原油の落ち着きという下支えも同時に届きます。
03
本日の投資戦略
日銀は本日、金融政策決定会合の結果を公表します。政策金利は据え置きが大方の見方で、相場を動かす力はむしろ同時に出る経済・物価情勢の展望、いわゆる展望レポートのほうにあります。物価見通しの引き上げはすでに織り込まれつつあり、ここが意外感につながる可能性は高くありません。植田和男総裁の記者会見は引け後ですから、日中は結果を見極めたいという姿勢が広がりやすく、個別の材料で動く展開になりそうです。寄り付き前の時間帯には10月の東京都区部消費者物価指数、9月の完全失業率と有効求人倍率、9月の鉱工業生産、9月の商業動態統計が並びます。引け後には東京エレクトロンと村田製作所、キオクシアホールディングスの決算が控えています。東京エレクトロンは日経平均株価への寄与度が大きい銘柄ですので、その結果が指数に効いてくるのは本日ではなく週明けです。本日の日中は、日銀の結果が出るまで売買が細りやすい点を見込んでおくほうがよいと思います。
6万4000円という水準に、性格の違う2本の線が寄ってきています。日足のボリンジャーバンドのマイナス1シグマが6万3820円、週足のマイナス1シグマが6万4070円です。夜間取引の引け間際に6万4040円まで売られたのは、ちょうどこの2本の間に入り込んだ位置でした。上を見ると75日移動平均線が6万5790円、25日線が6万6320円で、戻りの目標としてはまだ距離があります。オプションの権利行使価格で区切れば6万3875円から6万5875円の間です。あわせて見ておきたいのがNT倍率で、29日は前日の16.15倍から16.04倍へ低下し、75日線の16.20倍を維持できませんでした。本日のように米国のハイテク株が売られた日はNTショートに振れやすく、マイナス1シグマの15.87倍と200日線の15.86倍が射程に入ります。日経平均株価のほうがTOPIXより崩れやすい並びだ、ということです。
想定レンジの6万3200円から6万4200円は、上下の幅が1000円しかありません。上限の6万4200円は夜間取引の終値6万4100円のすぐ上にあり、下限の6万3200円は日足のマイナス1シグマ6万3820円を620円下回ります。つまり上値のめどは寄り付きのすぐ近くにあり、下値のめどは1本の節目を割った先に置かれている形です。戻りを試す場面では、夜間の高値6万5090円をいきなり目標に置くのではなく、まず29日の日中清算値である6万4730円を回復できるかを確かめるほうが確実です。反対に下を試す場面では、6万3820円を日中に割り込んだあと、その日のうちに戻せるかどうかで地合いの強さが測れます。下値で見ておく数字は6万3820円の一点です。ここを割り込んだあとの戻りが6万4070円で止まるようなら、来週の日経平均株価は週足のマイナス1シグマより下での値動きが続きます。
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日銀は本日、金融政策決定会合の結果を公表します。
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6万4000円という水準に、性格の違う2本の線が寄ってきています。
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想定レンジの6万3200円から6万4200円は、上下の幅が1000円しかありません。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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