【市場の総括】
2025年1月14日の東京株式市場は4日続落しました。終値は前週末比716円10銭(1.83%)安の3万8474円30銭で取引を終えました。米国市場でハイテク関連銘柄が厳しい動きになったことを受けて大きくさげました。
下げ幅は850円を超える場面もありました。エヌビディアに対する輸出規制が継続して足を引っ張っています。日銀による利上げの可能性も市場を押し下げています。
||米国市場は反発と続落で方向感なし
前日の米株式市場は反発し、前週末比358ドル67セント(0.85%)高の4万2297ドル12セント、ナスダックは4日続落し、前週末比73.526ポイント(0.38%)安の1万9088.102、S&P500種小幅反発し、 前週末比9.18ポイント(0.15%)高の5,836.22で取引を終えました。
最近下げが目立っていたダウ指数の動きから自律反発の買いが入りやすいタイミングにありました。AI向け半導体に関する輸出規制見直し案が発表され、エヌビディアが下げたことがナスダックを押し下げました。
【 今後の投資戦略】
先週も今週も、またこれからもしばらくは「長期金利」がポイントとなります。週間展望でもすでに指摘してきた通り、日米とも長期金利の動向が今の市場を方向づけていると言ってもいいでしょう。さらに追い討ちをかけるのがトランプ氏の就任。20日は世界が固唾をのんで見守ることになります。
通常、米国の大統領就任前後は新しい政権への期待で市場が盛り上がりを見せます。しかし、至るところでトラブルを作り続ける振る舞いに対してはリスクオフしたい投資家が増えても仕方がないでしょう。米国の利下げ回数見通しが減る一方、日本の利上げは可能性を高めている。それに決算シーズンは本格化してくるので方向感はますます出にくい環境となりました。
なにを物色するか?こうなると市場環境の影響をあまり受けない、内需系、ディフェンシブ系が物色されやすくなるので、注目してみるのもよいでしょう。本日の夜はPPI、明日はCPIが発表されるのも波乱要因となりますので、注意してください。決戦結果が好感され、大きく上昇した農業総合研究所<3541>はテクニカル的にも面白いところにあります。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,474.30 | -716.10(-1.83%) |
TOPIX | 2,682.58 | -31.54(-1.16%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 157.63 - 157.64 | -0.75(-0.47%) |
ユーロ・円 | 161.51 - 161.53 | -1.56(-0.95%) |
ユーロ・ドル | 1.0245 - 1.0246 | -0.0051(-0.49%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,297.12 | +358.67(0.85%) |
S&P500種 | 5,836.22 | +9.18(0.15%) |
ナスダック | 19,088.102 | -73.526(-0.38%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.240 | +0.045 |
米10年国債(%) | 4.789 | +0.028 |