【今日の3行まとめ】
- 日経平均は2566円安の6万2364円。韓国発の半導体株安が波及し、下げ幅は一時3000円を超えました。
- 売られたのは半導体だけ。下げ幅の54%はアドテストと東エレクの2銘柄で、11業種は上昇しています。
- グロース250は年初来安値。個人の持ち高整理が始まった点に注意し、押し目買いは小さく分けてください。
【市場の総括】
2026年7月28日の東京株式市場は大幅に反落しました。日経平均株価の終値は前日比2566円27銭(3.95%)安の6万2364円92銭で、約2カ月ぶりの安値です。下げ幅は一時3000円を超え、6万1000円台まで押しました。TOPIXは102.48ポイント安(2.52%)の3963.59、東証グロース市場250指数は18.35ポイント安(2.64%)の676.57と年初来安値を更新しています。東証プライムの値上がりは478、値下がりは1043、変わらずは31でした。売買代金は概算9兆1959億円、売買高は25億9337万株です。円相場は1ドル=163円台後半で推移しました。
下げの震源は韓国です。中国企業が液浸型の深紫外線露光装置の生産を始めたと伝わり、メモリー市場の競争激化への警戒が一気に広がりました。韓国のKOSPIは10.62%安の6038.27まで急落してサーキットブレーカーが発動し、サムスン電子が12.20%安、SKハイニックスが13.00%安と崩れています。この流れが東京にも及び、キオクシアホールディングスはストップ安で引けました。日経平均へのマイナス寄与はアドバンテストが692.7円、東京エレクトロンが691.9円で、この2銘柄だけで下げ幅の54%を占めます。以下、キオクシアが234.65円、ソフトバンクグループが189.87円と続きます。一方で業種別では33業種のうち11業種が上昇し、小売業がトップ、空運業、陸運業、輸送用機器が続いています。ファーストリテイリングは1銘柄で指数を207.57円押し上げました。値下がり上位は非鉄金属、電気機器、金属製品です。
今晩の米国市場の注目ポイント
前日27日の米国市場は、ダウ平均が5万2210ドル08セント(+0.51%)と続伸した一方、S&P500は7413.18(+0.02%)とほぼ横ばい、ナスダック総合は2万4932.08(-0.18%)と4日続落し、SOX指数も3日続落しました。WTI先物が82ドル台まで続落してインフレ警戒が和らぐ裏で、中国の露光装置内製化を材料にASMLが5.80%安、エヌビディアが4.99%安と半導体だけが売られています。
今晩はFOMCの初日で、結果と議長会見は30日未明です。指標は22時の5月S&Pケース・シラー住宅価格指数と23時の7月消費者信頼感指数、決算はビザ、コカ・コーラ、ボーイング、半導体検査装置のKLAが控えます。前日の夜間取引で1260円安の6万3910円だった大阪の日経平均先物は、本日の日中に一時6万2220円まで水準を切り下げました。ここから先は日程が詰まっています。FOMCの結果に続いて29日以降は米大型テックの決算が並び、AI設備投資の計画がそのまま数字で示されます。今日崩れたのは半導体を作る側の需要見通しですから、発注する側の投資計画が維持されるかが、この下げが調整か転換かを分ける最初の答え合わせです。
【今後の投資戦略】
本日の値動きが示したのは、売りが半導体という一区画に集中していたという事実です。2566円の下げ幅のうち、アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で1384円、率にして54%を占めました。その裏で33業種のうち11業種が上昇し、上昇率の首位は小売業です。原油安で燃料費が下がる空運・陸運と、海外景気に左右されにくい内需が同時に選ばれた形です。売買代金9兆1959億円は前日の9兆3556億円をやや下回っており、投げ売りで膨らんだ商いではありません。ただし、昨日までと明確に変わった点が一つあります。グロース市場250指数が年初来安値を更新したことです。ここは信用取引を使う個人の比率が高く、安値更新は追証をきっかけとした持ち高整理の始まりを意味します。
この見立てが外れるとすれば、内需株まで売られ始めたときです。確認する点は二つあります。一つはグロース250が676ポイントを回復できるかで、戻せないうちは個人の売りが続いていると考えます。もう一つは本日買われた小売や陸運が明日も踏みとどまるかで、ここが崩れれば半導体の調整ではなく市場全体の下げに変わります。当面の目線は6万3000円の回復です。朝の時点で下値メドとしていた一目均衡表の雲下限6万2970円を終値で割り込んだため、この水準はそのまま戻り待ちの売りが出る抵抗に変わりました。押し目買いは本日ザラ場でつけた6万1000円台への接近を待ち、通常の3分の1以下のサイズで二度三度に分けます。6万1000円台を明確に割り込んだら手を止めてください。30日未明のFOMC結果、30日から31日の日銀金融政策決定会合と、方向を決める材料が今週後半に集中します。半導体関連への新規の買いは、大型テック決算を確認してからで十分間に合います。
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