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6万5000円を回復も、11日のSQと米CPIが本番|週間金融市場展望と投資戦略【9月7日-11日】

TBLMARKET NOTEAI × INVESTMENT INTELLIGENCE

WEEKLY OUTLOOK ・ 2026.09.07

6万5000円を回復も、11日のSQと米CPIが本番

週間金融市場展望と投資戦略

9月7日 10:00更新読了目安 9分

3 POINTS

まず、ここだけ押さえる

  1. 01

    日経平均の想定レンジは6万3500~6万6500円。前週は2.09%下げ、雲下限に迫りました。

  2. 02

    値動きが集中するのは11日(金)です。メジャーSQの算出と米8月CPIが同じ日に重なります。

  3. 03

    週前半は買いを増やさず、11日の二つを通過してから動きます。

NYダウ53,414.25-271.86
S&P5007,718.6-0.38%
ナスダック26,506.99-0.29%
米10年債4.785%+0.015

KEY LEVELS

判断に使う水準

上値の目安66,500円上側の判断水準
中心価格65,000円値動きの分岐点
下値の目安63,500円下側の判断水準
この記事の目次
  1. 01今週の焦点
  2. 02日本株:雲下限を試す、想定レンジは6万3500~6万6500円
  3. 03米国株:CPI待ちの4日立ち会い、NYダウは5万2500~5万4500ドル
  4. 04為替:155円が下値の節目、ドル円は155円00銭~159円00銭
  5. 05長期金利:日銀会合を前に、新発10年債は2.85~3.15%
  6. 06原油・金:原油は90ドル台で高止まり、金は4400ドル台へ反落
  7. 07今週の主なスケジュール
  8. 08今週の投資戦略

01

今週の焦点

前週の日経平均株価は前週末比1384円62銭安の6万5020円94銭で引けました。1日に国内の長期金利が30年ぶりに3%を超え、2日は米国とイランの戦闘再開でWTI原油が1バレル90ドル台へ急騰して東証33業種すべてが下落しています。4日はウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が政策金利の据え置きを支持する考えを示したことで、806円46銭高と5日ぶりに反発しました。ただし同日夜の米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比16万2000人増と、5万5000人増の予想を3倍上回っています。9月利上げの確率は前日の49%から58%へ上がり、米国株は反落しました。東京はこれを7日(月)の朝に受け取ります。

材料が重なるのは11日(金)です。株価指数先物・オプションのメジャーSQ算出日で、同じ日の夜に米8月消費者物価指数(CPI)が出ます。コアCPIは前年比2.4%と7月の2.5%から鈍化する予想で、そのとおりなら2021年以来の低さです。翌週は15、16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、17日から18日に日銀の金融政策決定会合が控えており、11日の数字がその前提になります。

02

日本株:雲下限を試す、想定レンジは6万3500~6万6500円

想定レンジは6万3500~6万6500円とみます。一目均衡表では雲の上限と下限が交差する「ねじれ」が起き、週末の反発でようやく雲下限に迫ったところです。上限の6万6500円は雲上限が位置する8月下旬のもみ合い上限、下限の6万3500円は3日につけた安値6万3772円80銭を割り込んだ先にあたります。

前週の値動きは指数寄与の大きいAI・半導体株に振り回されました。3日は米国株高を受けて反発して始まったものの、半導体株の不安定さから一時6万3772円80銭まで売られています。その中でキオクシアホールディングスの値動きが底堅くなってきました。半導体が金利で売られる局面でも下げ渋る銘柄が出てきたことは、押し目買いが入る余地を示しています。

今週の国内は決算の端境期で、10日の積水ハウスが目立つ程度です。7日は米国がレーバーデーで休場となり、海外勢の売買が細って先物主導で振れやすくなります。8日に4~6月期GDP改定値と5年利付国債入札、9日に7月機械受注が続きますが、指数の主導権を握るのは米金利と原油です。そして11日はSQの算出値が朝方に決まるため、指数への影響が大きい銘柄ほど寄り付き前後で大きく振れます。

03

米国株:CPI待ちの4日立ち会い、NYダウは5万2500~5万4500ドル

NYダウで5万2500~5万4500ドルを想定します。4日は前日比271ドル86セント安の5万3414ドル25セント、S&P500種は29.11ポイント安の7718.60、ナスダック総合指数は77.07ポイント安の2万6506.99で引けました。米10年債利回りは0.015%高い4.785%です。上限は8月5日の年初来高値5万4349ドルの手前、下限は2日につけた直近安値の5万3000ドル台前半を割った先に置きます。

今週は7日が休場で実質4日立ち会いです。10日に8月生産者物価指数、11日に8月CPIと、インフレ指標が後半に固まります。一方で9日から米財務省が長期国債の買い戻しを11月4日まで拡大します。長期ゾーンの需給を支える動きで、金利の上昇圧力をいくらか和らげる材料です。金利が下がればAI・半導体株から戻り、上がれば同じ順で売られます。

04

為替:155円が下値の節目、ドル円は155円00銭~159円00銭

想定は155円00銭~159円00銭です。4日のニューヨーク市場は雇用統計を受けて156円75銭まで上昇したあと、155円34銭まで押し戻されて引けました。下限は155円の節目、上限は9月初めに上値を抑えられた160円の手前に置きます。

上下から引っ張り合う週です。米国側は利上げ観測の再燃でドル買いが出ますが、日本側は日銀の追加利上げ観測と円安是正介入への警戒で円が買い戻されます。上振れした雇用統計のあとでドルが伸び切らず、1円以上も押し戻されたのはその表れです。8日のGDP改定値と11日の国内企業物価指数は、日銀の判断材料として見られます。方向を決めるのは11日夜の米CPIで、鈍化が確認されればドルの上値は重くなります。

05

長期金利:日銀会合を前に、新発10年債は2.85~3.15%

想定は2.85~3.15%です。4日の新発10年物国債利回りは前日から0.065%低い2.900%で、一時2.895%をつけました。上限は1日に30年ぶりに超えた3%の上、下限は4日の一時安値の下です。

今週の入札は8日の5年利付国債と10日の流動性供給入札で、超長期はありません。20年債は15日に回るため、需給面の重しは軽い週です。ただし17日から18日の日銀会合で0.25%の利上げを見込む向きが8割を超えており、原油高も物価を押し上げるため、金利が大きく下がる材料は見当たりません。

06

原油・金:原油は90ドル台で高止まり、金は4400ドル台へ反落

原油は高い水準を保っています。米国とイランの攻撃の応酬が続き、ホルムズ海峡の航行が戻る時期が遠のくとの見方から、WTI先物は1バレル90ドル台に乗せたままで、一時93ドル台をつけました。約6週間ぶりの高値圏です。原油高は企業の費用と国内の物価の両方を押し上げ、日銀の利上げ観測を強める側に働きます。

金は反落しました。4日は1トロイオンス4477ドル54セントと、前日から62ドル36セント下げています。雇用統計の上振れで利上げ観測が再燃し、金利を生まない金には逆風が吹きました。ただし中東の緊張は解けておらず、下値も限られます。

07

今週の主なスケジュール

9月7日(月):米国はレーバーデーで休場、日本7月景気先行指数・一致指数(国内外とも主要な決算発表はありません)

9月8日(火):5年利付国債入札、日本4~6月期GDP改定値・7月経常収支・8月景気ウオッチャー調査、中国8月貿易収支

9月9日(水):日本7月機械受注、中国8月消費者物価指数・生産者物価指数、米財務省が長期国債の買い戻しを拡大(11月4日まで)

9月10日(木):米8月生産者物価指数、流動性供給入札、米新規失業保険申請件数、決算は積水ハウス

9月11日(金):メジャーSQ算出、米8月消費者物価指数(日本時間21時30分)、米9月ミシガン大消費者態度指数、日本8月国内企業物価指数

08

今週の投資戦略

1つ目は、買いを増やすのを11日(金)を通過してからにすることです。SQは実需とは関係のない売買で値が飛ぶ日で、そこへ利上げの可否を左右する米CPIが重なります。しかも翌週にはFOMCと日銀会合が控えているため、11日に動いた値がそのまま来週も残るとは限りません。今持っている分を減らす必要はありません。待つのは増やす分だけです。

2つ目は、保有の中で半導体がどれだけを占めているかを数え直すことです。前週の下げは業績ではなく金利と原油で起きました。金利が上がる場面では、遠い将来の利益で評価される銘柄ほど大きく振れます。比重が重いと分かったなら、そのまま持ち続けるのか、戻した日に一部を利益確定するのかを、11日が来る前に決めておいてください。

3つ目は、原油高が追い風になる側を持っておくことです。原油が90ドル台に居座る前提なら、資源関連や、上がった費用を売値に乗せられる内需の企業に利益が残ります。反対に、燃料費や物流費を吸収せざるを得ない業種は、原油が下がるまで利益率の回復が遅れます。相場の方向を当てにいくのではなく、原油が上がっても下がっても置き場所がある状態にしておくと、11日の結果を落ち着いて待てます。

今週の分かれ目は3日の安値6万3772円80銭で、終値で割れば買い持ちを減らし、保つなら11日のSQと米CPIを見届けてから動きます。

(本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。)

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    3つ目は、原油高が追い風になる側を持っておくことです。

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    今週の分かれ目は3日の安値6万3772円80銭で、終値で割れば買い持ちを減らし、保つなら11日のSQと米CPIを見届けてから動きます。

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    (本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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