OPENING BELL ・ 2026.09.10
中東緊迫で夜間先物900円安、下値めど6万3772円
日経平均の見通し
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
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夜間先物は64,360円。前日比は-900円です。
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石油関連や非鉄など、原油高と商品高の側に立つ銘柄は前日に続いて資金が入りやすい一方、こちらは押し目を待つ余裕がない点に注意が要ります。
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2026年9月10日の東京株式市場は、売りが先行して続落で始まりそうです。
数字だけを、先に確認
01
市場の見通し
2026年9月10日の東京株式市場は、売りが先行して続落で始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月限は、日中清算値比900円安の6万4360円で取引を終えました。9日の日経平均株価の終値6万5142円78銭より782円低い水準です。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪の日中終値比1085円安の6万4175円でした。本日の想定レンジは6万4000円から6万5000円とみています。
売り材料の中心は原油です。WTI先物は9日に3.02ドル高の1バレル96ドル5セントで引け、約3カ月半ぶりの高値まで上げました。北海ブレントも2%超上げ、7月以来となる100ドルの大台を回復しています。米軍が8日にイランの石油輸出拠点であるカーグ島周辺で原油タンカーを攻撃したと発表し、イランの革命防衛隊もペルシャ湾で応じたと主張しました。為替は9日に一時1ドル152円95銭まで円が買われたあと153円56銭で引け、けさは153円台半ばで推移しています。9日朝の153円50銭台とほぼ同じ水準で、方向感は出ていません。ユーロ円は9日の始値179円台から178円65銭へ下げており、こちらは円高方向です。燃料費の上昇に円の高止まりが重なる並びは、輸出関連には重い組み合わせです。
02
原油高と金利上昇が重なり、ダウは3日続落となりました
9日の米国市場で、ダウ工業株30種平均は前営業日比405ドル41セント安の5万2380ドル66セントと3日続落しました。S&P500は37.16ポイント安の7636.36、ナスダック総合指数は168.07ポイント安の2万6253.34で、3指数がそろって下げています。売りの直接の引き金になったのは債券市場でした。米財務省が国債の買い入れ消却について、9月10日に最大60億ドルを実施すると発表したためです。従来の上限20億ドルの3倍にあたる規模ですが、市場ではもっと大きな数字を期待する向きがあり、発表後に債券が売られました。10年物国債の利回りは0.052%上がって4.841%、30年債は5.292%です。同じ日に実施された10年債入札の応札倍率は2.71倍と前回の2.53倍を上回っており、需要そのものが細ったわけではありません。政策で金利を抑えられるという読みが外れた、という性質の上昇です。
そのなかで半導体は下げませんでした。SOX指数は小幅高で5日続伸し、個人向けのAIエージェントの新サービスを発表したメタ・プラットフォームズが6%超上げています。ただし東京市場に持ち込める材料としては弱く、日本株の預託証券は円換算で全面安でした。東京エレクトロンが2.70%安の5万2251円、ソフトバンクグループが2.06%安の6670円、任天堂が4.23%安の8046円です。9日の東京で指数を支えた側が、そのまま売られています。
03
本日の投資戦略
福井市で本日、日銀の増一行審議委員が金融経済懇談会で挨拶し、午後に記者会見を行います。来週15日から16日にFOMC、17日から18日に日銀の金融政策決定会合が控えるなか、政策委員が公の場で話す最後の機会に近く、利上げの時期に触れれば円と銀行株が動きます。海外では日本時間21時15分にECB理事会の結果とラガルド総裁の記者会見、21時30分に米国の8月の生産者物価指数と新規失業保険申請件数が出ます。生産者物価指数は前月比0.4%上昇、コアが0.3%上昇との予想です。ただしこの8月分には、原油が96ドルに乗った9月の動きはまだ入っていません。数字が予想通りに収まっても、原油高が消えたことにはならない点は押さえておきたいところです。
6万3772円という値段が、本日いちばん重い数字になります。9月3日に付けた直近の安値で、今週の下げが押し目で終わるか下値模索に変わるかの境目にあたるためです。夜間取引の清算値6万4360円からは588円しか離れていません。ここを維持できれば、6万3772円を二番底として来週以降に上値を試す形が残ります。反対に割り込んだ場合、次に下値の堅さを試す場所は7月29日の安値6万0448円まで下がり、間の3300円あまりに目立った節目がありません。上を見れば、心理的な節目の6万6000円、その上の75日移動平均線6万6823円が並びますが、こちらは本日の想定レンジの上限からでも1000円以上離れています。上下の距離が対称ではない、という点が今の相場の特徴です。
想定レンジの上限6万5000円は、前日終値より142円低い水準にあります。つまり本日は、寄り付きから戻したとしても前日終値に届かない一日になる可能性が高く、戻り局面を買い場と考えるのは順番が逆です。原油と金利が同時に上げている間は、値がさ半導体が下支えしても指数の水準そのものは切り上がりません。石油関連や非鉄など、原油高と商品高の側に立つ銘柄は前日に続いて資金が入りやすい一方、こちらは押し目を待つ余裕がない点に注意が要ります。9月3日の6万3772円を終値で割り込んだ日には、11日のメジャーSQを待たずに買いの手を止め、6万0448円までの下値余地を前提に持ち方を組み直します。
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福井市で本日、日銀の増一行審議委員が金融経済懇談会で挨拶し、午後に記者会見を行います。
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6万3772円という値段が、本日いちばん重い数字になります。
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想定レンジの上限6万5000円は、前日終値より142円低い水準にあります。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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