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【2026/08/03~07】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年8月3日(月)〜8月7日(金)
① 今週のひとこと
🎢大きくゆれて、
さいごはプラス
今週の日経の天気

円高・決算・半導体で大きく動いた1週間!
金曜は一時1,031円安から立て直し、週間では約1,245円の値上がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜に円高で607円下がり、水曜には半導体の会社の勢いで2,343円という大きなアップ。木曜はまた617円下がり、金曜は朝に1,031円安まで下げる場面もありましたが、後場に買い戻されて77円安で着地しました。月〜金の5日間トータルでは約1,245円(1.93%)高くなりました。

先週の終わり(7/31)
64,362円
今週の終わり(8/7)
65,607円
▲ 1,245円あがった(約1.9%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

66,50065,00063,500 先週末 月 🌧 火 ⛅ 水 ☀ 木 ☁ 金 🌦
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあお。本物の株のニュースと同じ色分けだよ。

③ なにがあったの?

日米が「円を買う」共同作戦!輸出の会社が売られ607円ダウン

日本とアメリカの政府が、力を合わせて円を買う「協調介入」を実施したと発表しました。円が一気に強くなり、外国で車や機械を売っている会社の株が売られました。朝は1,600円以上下がる場面もありましたが、後場には値を戻し、安値から1,000円以上戻して引けました。
日米政府が
円買い介入を発表
円が急に
強くなる
日経平均
▼607円

決算で「良い数字」と「期待外れ」がくっきり分かれた一日

朝はいったん659円安まで下げましたが、円が売り戻されたこともあり後場に切り返して202円高で終了。決算の良かった三菱重工業(+7.69%)やフジクラ(+7.88%)は買われた一方、営業利益が54.7%増えた丸紅は3.80%安。数字そのものより「期待とどれだけ違ったか」で株価が動く一日でした。
円が売り戻され
後場に切り返す
決算の良し悪しで
会社ごとに評価が分かれる
日経平均
▲203円

半導体の会社「イビデン」の大発表で2,343円の大幅アップ!

半導体づくりに使う部品の会社「イビデン」が、「AIのための注文がすごく増えた」と決算の見通しを大きく上方修正し、株価はストップ高。前の日のアメリカの株もそろって最高値をつけていたこともあり、半導体の会社の株が世界中で買われました。アドバンテスト・ソフトバンクグループ・イビデン・東京エレクトロンの4社だけで、この日の上げ幅の7割以上をつくりました。
イビデンが
「AI注文が急増」と発表
半導体株が
世界中で買われる
日経平均
▲2,343円

指数は617円下がったのに、じつは7割の会社が値上がりしていた日

アメリカで半導体(AI)関連の株が売られた流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなど日本の値がさの半導体株も売られました。ところが東証プライムの会社を数えると、値上がりが1,130社、値下がりは401社。じつは7割以上の会社は値上がりしていたのに、指数だけがマイナスに見えたのです。
米国の半導体(AI)株が
売られる
日本の値がさの
半導体株も売られる
日経平均
▼617円

朝は1,031円安、後場に買い戻されて77円安で着地

前日のアメリカでAI関連株が売られた流れを引き継ぎ、朝からソフトバンクグループなどが売られて下げ幅は一時1,031円に達しました。ただ後場は押し目買いが入って大きく戻し、終値は77円安。値上がりした会社は939社で、値下がりの582社を上回りました。夜には来週の相場を左右する米雇用統計の発表を控えていました。
前夜の米国で
AI関連株が売られる
朝から日本の
値がさ株が売られる
日経平均
▼77円(後場に大きく戻す)
④ 今週のことば
協調介入きょうちょうかいにゅう

2つ以上の国の政府や中央銀行が、同じ日に力を合わせて「円を買う」「ドルを売る」などの取引をすること。1つの国だけでやるより、為替を動かす力が大きくなります。

🔎 今週は月曜、日本とアメリカが力を合わせて円を買いました。おかげで円が急に強くなり、輸出の会社の株が売られるきっかけになったよ。
⑤ クイズにちょうせん!

Q. 今週(8/3〜8/7)、日経平均が1日でいちばん大きく「上がった」のは何曜日?

こたえ:水曜日! 1日で2,343円も上がりました。グラフの3つ目の丸がグッと高くなっているね。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

1. 今週(月〜金)の日経平均は、5日間の合計で見ると下がった こたえは×。64,362円→65,607円で、約1,245円(1.9%)のプラスだったよ。
2. 水曜日の大幅高は、東証プライムのほとんどの会社が同じくらい大きく値上がりしたおかげだった。 こたえは×。値上がりした会社は1,019社と多かったけれど、上げ幅の7割以上はアドバンテストなど、たった4つの会社の力だったんだ。くわしくはステップ2で!
3. 金曜日は、朝から夕方までずっと日経平均が下がり続けた こたえは×。朝は一時1,031円安まで下がったけど、後場に買い戻されて、終わってみれば77円安まで縮まったよ。
DEEP DIVE

火曜日、日経平均は上がったのに値下がりした会社のほうが多かったんだ。木曜日はそので、指数は下がったのに値上がりした会社のほうが多かった。金曜日も、指数はわずかに下がったのに値上がりの会社の方が多かった。同じしくみが、なぜ何度も正反対の顔を見せるの?

▶ 上がったのに値下がりが多い? その逆も?▶ たった4社で7割を動かす「値がさ株」

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

「日経平均が動いた」=「みんなの会社が動いた」
とは限らない?

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ5日間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(8/3〜8/7)の日経平均(日本を代表する225社の株価の平均)は、月曜に円買い介入で607円安、水曜に半導体株の大活躍で2,343円高、木曜はまた617円安、金曜は朝の1,031円安から77円安まで戻して着地。5日間の合計では約1,245円(1.93%)高でした。
DEEP-1 「指数は上がった、でも値下がりが多い」

火曜日(8/4)、日経平均は203円上がって終わりました。ところが東証プライム市場では、値上がりした会社が629社なのに対し、値下がりした会社は902社。実は値下がりのほうが多かったのです。「平均点は上がったのに、クラスの半分以上は点が下がっていた」──そんな不思議が、なぜ起きるのでしょう?

?カギは「どの会社が上がったか」

この日は決算の良かった三菱重工業(+7.69%)やフジクラ(+7.88%)などの一部の会社が指数を押し上げていました。でも、もっと不思議なのは木曜日と金曜日です。木曜日は指数がマイナスなのに7割以上の会社が値上がりし、金曜日も指数はわずかなマイナスでしたが、値上がり939社に対し値下がり582社と、やはり上がった会社の方が多かったのです。指数と会社の数のズレは、1週間のうちに何度も起きていました。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIX

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)──東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがく(会社の規模)で重みづけした指数です。日経平均が「選抜せんばつ225社の平均」なら、TOPIXは「学年全体の平均」。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
+1.93%
TOPIX(5日間)
+1.79%

5日間の合計では日経平均+1.93%、TOPIX+1.79%とほぼ並びましたが、中身は同じではありません。水曜(8/5)には日経平均+3.66%に対しTOPIXは+2.13%と差が開き、木曜(8/6)には日経平均−0.93%・TOPIX+0.24%と符号までひっくり返り、金曜(8/7)も日経平均−0.12%・TOPIX+0.47%とズレが残りました。週の後半は多くの日で、指数とTOPIXが逆方向を向いていたのです。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
アメリカで半導体(AI)株が売られる
日本の値がさの半導体株(東京エレクトロン・アドバンテストなど)も売られる
この4銘柄だけで日経平均を約850円押し下げ
一方、食品・医薬品など内需の会社は買われ、TOPIXの下げはかる

木曜日の下げ617円のうち、東京エレクトロン・アドバンテスト・キオクシア・ソフトバンクグループの4銘柄で約850円分を押し下げました。水曜日はまったく逆で、同じ半導体グループの仲間(アドバンテスト・ソフトバンクグループ・イビデン・東京エレクトロン)が2,343円の上げ幅のうち約1,698円(72%)をつくっていました。金曜日の朝に一時1,031円下げた場面でも、主役はやはり値がさの半導体株でした。後場に売りが一巡すると買い戻され、下げ幅は77円まで縮んでいます。つまり今週の乱高下は、半導体グループの動きを日経平均が増幅ぞうふくして映した数字だったと言えます。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
値がさ株(ねがさかぶ)

1株あたりの株価が高い銘柄めいがらのこと。日経平均はこの値がさ株の動きに引っぱられやすく、今週は東京エレクトロンやアドバンテストなど数社で指数が1,000円以上も動いた。

協調介入(きょうちょうかいにゅう)

2つ以上の国が力を合わせて為替を動かす取引をすること。月曜、日米が円買いで協調し、円が急に強くなって輸出関連株が売られるきっかけになった。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 木曜日、日経平均は下がったのに値上がりした会社のほうが多かった。その理由を「値がさ株」という言葉を使って50字くらいで説明してみよう。

解答例:「東京エレクトロンなど株価の高い値がさの半導体株が売られて指数を押し下げたが、食品や医薬品など他の多くの会社は値上がりしていたから。」(59字)──「値がさ株が指数を押し下げた」と「多くの銘柄はむしろ上がっていた」の2つが入っていればOK。
FINAL DIVE

「日経平均は値がさ株に振り回されやすい」──では、なぜそうなる?
指数の"計算のしくみ"まで潜ると、今週の動きがもっとクリアに見えます。

▶ 2本の線でわかる水曜の乖離かいり▶ 先週の予想は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 水曜に開いた差、金曜にほぼ閉じた差

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は+1.93%、TOPIXは+1.79%。値嵩ねがさの半導体株が指数を大きく振らし、水曜は+3.66%対+2.13%まで差が開き、木曜は−0.93%対+0.24%と符号ふごうまで逆転、金曜も−0.12%対+0.47%とズレが残った。ここからは、その差を生む計算構造そのものを見る。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
1041021009896 乖離 約1.9pt (水曜が最大) 101.9101.8 7/318/38/48/58/68/7

5日間の合計では日経平均+1.93%、TOPIX+1.79%とほぼ並びました。ただし中身は一定ではなく、水曜(8/5)には両者の差(乖離かいり)が約1.9ポイントまで開き木曜(8/6)には日経平均が−0.93%、TOPIXが+0.24%とプラスマイナスの符号までひっくり返っています。金曜(8/7)は日経平均−0.12%・TOPIX+0.47%とわずかな差に収まり、週の終わりには乖離がほぼ解消しました。差が開く日=値がさの半導体株に動きが集中した日、縮まる日=資金が幅広い銘柄に戻った日、と読めます。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。半導体・ハイテクの値がさ株が多く、今週は水曜の急騰も木曜の急落も金曜の急変も、この値がさ株が主役だった。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は木曜・金曜、食品や医薬品など内需株の底堅そこがたさがTOPIXをプラスに支えた。

プロは両指数を見比べて「動きが特定グループにかたよっているのか、市場全体なのか」を診断しんだんする。今週は水曜も木曜も金曜も、値がさの半導体グループの偏りが指数を動かしていたことが、この2つの指数の差から分かる。

F-3先週の予想は当たった? ── 答え合わせ

先週末の「週間展望」では、今週の日経平均を「戻りの本物度を試す、想定レンジ6万2000〜6万7000円」と予想し、「値上がり銘柄数がプライムで1,000社を超え、33業種のうち20業種を超えて上昇すれば本格的な戻り」という判定基準を示していました。結果は──月曜の安値6万2703円、水曜の高値6万6302円と、どちらも予想レンジの内側に収まりました。判定基準は水曜にはっきりクリア(値上がり1,019社・上昇23業種)、木曜もほぼクリア(値上がり1,130社・上昇20業種)しましたが、金曜は値上がりが939社にとどまり届きませんでした。週間展望はまた「6日のソフトバンクグループとレーザーテックを決算またぎで持たない」ことを勧めていましたが、実際に両社は決算発表後の金曜に失望売りに押されており、この助言どおりに動いていれば金曜朝の1,000円超の下げの多くを避けられた形です。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は+1.93%、TOPIXは+1.79%だった。木曜日に日経平均が−0.93%、TOPIXが+0.24%と符号ふごうまで逆転した理由を、「値がさ株」「指数の計算方法」という語を使って150字程度で説明せよ。

F-1で木曜に日経とTOPIXの符号が逆転した事実と結びつける。①下げの中心は値がさの半導体株(東京エレクトロン等)、②日経平均は株価平均型で値がさ株の影響が大きい、③TOPIXは時価総額加重で食品・医薬品など幅広い銘柄を映すため、値がさ株が下げても他の銘柄の値上がりで相殺そうさいされプラスになった──の3点が入っていれば合格。ステップ2の50字チャレンジをふくらませればよい。

Q2あなたが「10年持ち続ける」長期投資家なら、水曜の大幅高、木曜の反落、そして金曜の大きな値幅(朝に1,031円安、後場にほぼ戻す)が続いたこの1週間をどう受け止めるか。「怖いので売る」以外の選択肢も含め、考えとその根拠を述べよ(正解はない)。

材料①:水曜の+3.66%も木曜の−0.93%も金曜の値幅も、どれも一部の値がさ半導体株が主役で、市場全体(TOPIX)は木曜も金曜もプラスだった。材料②:金曜に売られたのは、前日発表されたソフトバンクグループとレーザーテックの決算が市場の期待に届かなかったことが一因で、半導体関連の業績そのものが崩れたわけではない。材料③:週末に発表される米雇用統計の結果しだいで、来週の金利と為替の方向が変わり、値がさ株の動きにも跳ね返ってくる。同じ1週間からも「値がさ株はいったん休ませて内需を見る」とも「決算が良ければ押し目」とも読める。大事なのは結論より根拠の筋道。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の乱高下も、為替の協調介入・決算・AI関連の思惑など複数の材料がからみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」をうたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年8月3日〜7日の各号、および「週間金融市場展望と投資戦略2026年8月3日-7日」をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
© 週刊にっけい 統合版(第2号)

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