CLOSING BELL ・ 2026.09.03
日経111円安もTOPIXは反発、商社高と1カ月ぶり円高
日経平均の概況
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日経平均は111円16銭安の6万4214円48銭で4日続落。8月4日以来1か月ぶりの安値です。
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TOPIXは20.44ポイント高で反発し値上がりは805銘柄。下げは値がさ5銘柄に集中しました。
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円は1ドル157円台へ上げました。明日の米雇用統計まで6万4000円を守れるかが分かれ目です。
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判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
2026年9月3日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落しました。終値は前日比111円16銭(0.17%)安の6万4214円48銭で、8月4日以来およそ1か月ぶりの安値です。一方でTOPIXは20.44ポイント高の4102.04と3日ぶりに反発しました。東証グロース市場250指数は1.39ポイント安の776.09で4日続落です。東証プライムの売買代金は7兆5770億円、売買高は21億8832万株でした。値上がりは805銘柄、値下がりは685銘柄、変わらずは65銘柄と、値上がりが過半を占めています。10年物国債の利回りは前日比0.045%低い2.965%で引けました。
朝方は前日の米株高を受けて一時400円近く上げて始まりました。ニューヨーク連銀総裁のハト派発言とADPの下振れで米国の早期利上げ観測が後退したことが支えです。ただ買いは続かず、ハイテク株の比重が大きい韓国総合株価指数と台湾加権指数が下げに転じるとAI・半導体関連に売りが出て、日経平均は後場に下げ幅を500円あまりに広げ、6万3772円80銭まで沈んだあと下げ渋りました。東証33業種のうち20業種が上昇し、卸売業、電気・ガス業、海運業、石油・石炭製品、保険業が上位に並びました。下落は鉱業、非鉄金属、食料品、不動産業などです。指数を押し下げたのはファーストリテイリングの193円分が突出しており、アドバンテスト、イビデン、フジクラ、TDKを合わせた上位5銘柄で約342円。押し上げ側はソフトバンクグループ、ニトリホールディングス、三菱商事、東京エレクトロン、レーザーテックの5銘柄で約140円でした。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前夜2日の米国市場は、ダウ平均が295ドル07セント高の5万3061ドル95セント、ナスダック総合が118.05ポイント高の2万6217.83、S&P500が35.13ポイント高の7666.60とそろって上昇し、SOX指数も50.64ポイント高の1万1339.25で続伸しました。ADP全米雇用リポートが3万8000人の増加にとどまって予想を下回り、米10年物国債の利回りが4.780%へ低下したことが買い戻しを誘っています。
今晩は日本時間21時30分に新規失業保険申請件数、23時に8月のISM非製造業景気指数が出ます。ISMの予想は54.2です。時間外のS&P500先物は11.50ポイント高の7688.00、大阪の日経平均先物は午後5時29分時点で6万4530円と現物の終値を315円上回っています。ただし重心は明日4日21時30分の8月雇用統計にあります。非農業部門雇用者数の予想は5万5000人の増加。2万3000人の減少だった前回からの持ち直しが見込まれています。上回れば利上げ観測が息を吹き返し、時間外で4.766%まで下がった米長期金利は上を向きます。弱ければハイテク株には金利低下の追い風と需要減速の逆風が同時に効きます。
03
今後の投資戦略
バークシャー・ハザウェイの最高経営責任者が、日本の大手商社株を何十年も持ち続けると語りました。この発言が伝わった本日、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅がそろって買われ、卸売業は33業種の値上がり率で首位に立っています。この日は大幅な円高になった日でもあります。商社は海外資産と資源権益を抱えるため、円高は本来なら評価上の逆風です。それでも首位に立ったのは、買い手が為替を追う短期の資金ではなく、事業そのものを見る資金だからでしょう。電気・ガス業、石油・石炭製品、保険業も上位に並び、値上がりは805銘柄と過半を占めています。指数が111円16銭下げたのはファーストリテイリング1銘柄の193円が効いたからで、市場全体が売られたわけではありません。
本日の東京市場では、円が1ドル157円台まで上げました。この円高がどこまで進むかが、いま述べた構図を保てるかどうかの条件になります。ドル円は午後4時時点で1ドル157円13銭と、前日同時刻の159円69銭から2円56銭の円高です。16時すぎには156円36銭と1か月ぶりの高値をつけました。背景には日銀の利上げペースが速まるとの思惑があり、本日夕方には今月の会合で0.25%の利上げに踏み切るとの観測報道も伝わりました。あくまで観測ですが、ドル円が155円を割り込むところまで進めば、輸出企業の想定為替レートが崩れ、卸売や資源にも評価替えの売りが及びます。157円台で下げ止まるなら、本日の資金の向きはもう数日続きます。目線とする水準は、本日の安値6万3772円80銭と25日移動平均線の6万5941円です。下値を拾うなら前者を割り込まずに引けた日、戻りを売るなら後者に届いた日に限ります。今夜23時のISM非製造業景気指数が予想の54.2を下回れば、明日の雇用統計も弱く出る前提に切り替え、6万3772円80銭を試す展開を想定しておきます。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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