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日経平均の概況と投資戦略【2026年7月27日】

各市場の動き2026年7月28日時点
📈株式指標
日経平均(円)
64,931.19
▼ -1,491.41 (-2.25%)
TOPIX(円)
424.30
▲ +6.80 (+1.63%)
グロース市場250(円)
551.00
▲ +8.90 (+1.64%)
💱為替(16:00)
ドル・円
163.71
▼ -0.13 (-0.08%)
ユーロ・円
186.13
▼ -0.26 (-0.14%)
ユーロ・ドル
1.1373
▼ -0.0004 (-0.03%)
🌎海外株式
NYダウ工業株30種(ドル)
52,025.05
▲ +313.40 (+0.61%)
S&P500種
7,388.01
▼ -20.29 (-0.27%)
ナスダック
24,819.275
▼ -318.414 (-1.27%)
🏦 債券・金利
長期(10年)国債金利(%)
2.760%
– +0.000
米10年国債(%)
4.647%
▼ -0.056

【市場の総括】

2026年7月27日の東京株式市場は反発しました。日経平均株価の終値は前週末比320円04銭(0.50%)高の6万4931円19銭でした。東証株価指数(TOPIX)は54.76ポイント高(1.37%)の4066.07、東証グロース市場250指数は8.80ポイント高(1.28%)の694.92と、いずれも日経平均を上回る上昇率です。東証プライムの値上がり銘柄は1397、値下がりは139、変わらずは22と、全体のほぼ9割が上昇する全面高でした。売買代金は概算9兆3556億円、売買高は22億6988万株と、前週末に続いて商いは膨らんでいます。新発10年物国債の利回りは2.760%で推移しました。

相場を動かしたのは中東情勢の転換です。週末にかけて米国とイランが攻撃の応酬を停止したと伝わり、緊張緩和への期待からニューヨーク原油先物(WTI)は一時1バレル83ドル台と前週末終値の89ドル31銭から7%近く急落しました。原油高というここ数週間の重しが外れ、日経平均は始値6万5164円98銭、高値6万5220円69銭と600円を超える上昇で始まっています。ただ、そこからは伸び悩みました。前週末の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%を超えて下落した流れを受け、アドバンテストが4%近く下げるなど値がさの半導体・AI関連に売りが続き、日経平均は午前に一時6万4123円40銭まで押し戻される場面がありました。それでも大引けにかけて持ち直し、上昇して終えています。業種別では原油安が直接効く空運業が上昇率トップとなり、日本航空やANAホールディングスが大幅高。その他製品、ゴム製品、輸送用機器も買われた一方、非鉄金属、鉱業、化学は下落しました。日経平均への寄与ではファーストリテイリングが1銘柄で約120円68銭、リクルートホールディングスが約52円80銭指数を押し上げ、この2銘柄で約138円分を稼いだ計算になります。

今晩の米国市場の注目ポイント

前週末24日の米国市場は、ダウ平均が5万1947ドル25セント(+0.46%)と3営業日ぶりに反発した一方、S&P500は7411.98(+0.05%)とほぼ横ばい、ナスダック総合は2万4975.82(-0.64%)と3日続落しました。中東情勢の緊張緩和期待による原油反落が全体を支えたものの、SOX指数が3%を超えて下げるなど半導体株への売りが続き、指数ごとに明暗が分かれた形です。

今晩は決算・指標とも数の少ない一日です。日本時間21時30分に6月の米耐久財受注速報値が発表され、総合で前月比1.8%増が予想の中心です。ボーイングの6月受注機数が5月の4倍以上に増えており上振れの余地はありますが、米大型テックの決算はなく、今晩の主役は指標ではなく原油です。時間外の米株先物はダウ先物、ナスダック100先物ともに大幅高で推移し、ダウ先物は前週末終値を600ドル近く上回る5万2500ドル前後まで水準を切り上げました。大阪の日経平均先物は、日中取引を820円高の6万5380円で始めた水準が上値の目安です。S&P500が7500ポイント台を回復できるか、原油が83ドル台に居座れるかが分かれ目になります。

そのうえで最大の関門は、明日28日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)です。ここで効いてくるのが今回の原油急落です。FRBは中東発の原油高がインフレ再加速につながる点を警戒してきましたが、その前提が数日で崩れました。ウォーシュ議長が原油安をインフレ鈍化材料として織り込む姿勢を見せれば米10年債利回りは低下方向に振れ、金利感応度の高いハイテク株には追い風となります。逆に一時的な現象として扱えば、ドル高・円安がもう一段進む展開です。29日の結果発表、同日のマイクロソフトとメタ、30日のアップルとアマゾンと、緊張の続く三日間になります。

【今後の投資戦略】

本日の値動きが示したのは、指数の数字と市場の実態が食い違っているということです。日経平均の上昇率は0.50%にとどまりましたが、TOPIXは1.37%高、東証プライムでは1397銘柄が上がり139銘柄しか下がっていません。日経平均が伸びなかったのは、ファーストリテイリングとリクルートホールディングスの2銘柄で138円押し上げた分を、アドバンテストをはじめとする値がさ半導体株の下げが打ち消したからです。売買代金9兆3556億円という高水準の商いを伴いながら、資金は半導体から外へ出ていき、それ以外のほぼすべてに入りました。指数の小幅高という見た目より、はるかに中身の濃い買いが入った一日だったと評価すべきです。

今日の焦点は、原油という一つのマクロ変数が業種別のリターンをほぼ決めてしまった点にあります。WTIが89ドル31銭から83ドル台まで6ドル以上下げたことで、燃料費が最大のコスト要因である空運業が33業種の上昇率トップに立ち、逆に資源価格そのものが収益源である鉱業と非鉄金属、そしてナフサ価格に連動する化学が下落しました。上位と下位が原油の一本線できれいに並ぶ日は、テーマ性ではなく計算で相場が動いている証拠です。為替も同じ材料に反応し、有事のドル買いが巻き戻されてドル円は163円台前半まで軟化しました。注意すべきは、この原油安が停戦の持続性という不安定な前提の上に乗っていることです。イエメンでフーシ派がサウジアラムコの施設を攻撃したとの報道もあり、供給リスクが消えたわけではありません。今日買われた空運に飛びつくのではなく、原油が85ドルを回復するかどうかを毎日確認してください。回復するなら、今日の業種別の並びはそのまま逆回転します。

具体的な行動としては、6万5000円の回復と定着を当面の目線とします。本日の安値6万4123円40銭は75日移動平均線(6万4172円)をわずかに割り込んだ水準ですが、そこから800円戻して引けており、この線が支持帯として機能していることが実際の値動きで確認できました。押し目買いは6万4200円前後の75日線接近まで引きつけ、割り込んだ場合は17日安値の6万2704円まで下値余地が開くため、逆指値を必ず置きます。明日からFOMC、29日以降に米大型テック決算と日銀会合が連続するため、ポジションサイズは通常の半分程度にとどめ、決算をまたぐ個別銘柄の集中投資は避けてください。半導体・AI関連は米SOX指数の下げが続く限り戻りが重く、買うなら決算通過後で十分間に合います。

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