ホーム » 配信情報トップ » NIKKEI » 週間にっけい » 【2026/09/7~9/11】週間にっけい

【2026/09/7~9/11】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年9月7日(月)〜11日(金)
① 今週のひとこと
☀→⛈月曜だけ大きく晴れ、
金曜は原油と金利のあらし
今週の日経の天気

月曜日、半導体メーカーの増産期待で日経平均は1,379円もの大幅高!しかし金曜日には原油が1バレル100ドルを超え、日米の金利上昇も重なって1,260円の急落。週間ではおよそ1,010円(1.55%)の値下がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜が半導体大手・米マイクロンの増産検討を材料に1,379円の大幅アップ、火曜は円が急に値上がりして輸出関連が売られ1,131円ダウン、水曜は資源関連が買われつつも126円の小幅ダウン、木曜は半導体の買い戻しで128円アップ、そして金曜は原油高と金利上昇が重なって1,260円もの大幅ダウンと、5日間の合計ではおよそ1,010円(1.55%)値下がりしました。

先週の終わり(9/4)
65,021円
今週の終わり(9/11)
64,011円
▽ 1,010円さがった(約1.55%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

66,50065,50064,500 先週末 月 ☀ 火 ☔ 水 ☁ 木 🌤 金 ⛈
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおだよ。

③ なにがあったの?

米マイクロンの増産検討報道で半導体株が急伸!日経平均は1,379円高の大幅続伸

アメリカの半導体大手マイクロン・テクノロジーが、AI向けの記憶メモリー(HBM)の生産能力を倍増させる検討に入ったと伝わり、前週末の米国ではSOX指数(半導体株の指数)が3.37%も上昇。この流れが東京にも波及し、日経平均は続伸しました。ソフトバンクグループとアドバンテストの2銘柄だけで指数を約839円押し上げ、東京エレクトロンとキオクシアホールディングスを加えた4銘柄で上げ幅1,379円の88%にあたる約1,212円をつくっています。もっとも日経225のうち値上がりは105銘柄、値下がりは120銘柄で、値下がり企業の方が多い日でした。
米マイクロンが
メモリー増産を検討
半導体の値がさ株に
買いが集中
日経平均
▲1,379円、ただし値下がり銘柄の方が多い

円が一時152円台まで急伸!輸出関連に売りが出て1,131円安と3日ぶり反落

円が朝から全面高となり、一時1ドル152円89銭と2月中旬以来の水準まで値上がり(円高)しました。4〜6月期GDP改定値の上方修正や実質賃金の伸びを受けて、日銀の利上げ観測が強まったためです。33業種のうち値上がりは情報・通信業など9業種にとどまり、輸出関連の輸送用機器や電気機器が売られました。東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄で指数を約349円押し下げています。
円が152円台まで急伸
(日銀の利上げ観測)
輸出関連の
値がさ株が売られる
日経平均
▽1,131円、上昇は33業種中9業種のみ

銅が史上最高値を更新!非鉄金属が6.88%高も、日経平均は126円の小幅安

中東情勢の緊迫で原油が値上がりし、北海ブレント先物は1バレル100ドルを突破。銅の国際価格も史上最高値を更新し、非鉄金属や鉱業など資源関連に資金が向かいました。ただしアドバンテストとファーストリテイリングの2銘柄で約382円の押し下げがあり、押し上げ側の約575円とぶつかりあって、差し引き126円の小幅な値下がりに収まりました。
中東情勢の緊迫で
原油・銅が値上がり
資源関連は買われ
値がさ株は売られる
日経平均
▽126円、非鉄金属が33業種の首位

朝は950円超安も半導体の買い戻しで切り返し、128円高の3営業日ぶり反発

台湾のTSMCの8月の月次売上高が好調と伝わり、半導体の値がさ株に買いが入りました。アドバンテストは1銘柄で指数を約260円押し上げています。また来週17〜18日の日銀会合を控え、増一行審議委員の利上げを示唆する発言を受けて銀行業・証券業が買われた一方、金利上昇でコストが増える建設業は5%を超えて下落。金利で仕分けられた1日でした。
TSMCの好決算で
半導体株が買い戻される
日銀の利上げ観測で
銀行高・建設安に二分
日経平均
▲128円、3営業日ぶり反発

原油が1バレル100ドル超え!日米の金利上昇も重なり1,260円の大幅安

前夜の米卸売物価指数の加速とWTI原油先物が1バレル100ドルを突破したことが重なり、日経平均は994円安でスタート。前場には一時2,000円を超える下げとなりました。この日はメジャーSQ(先物・オプションの精算日)にもあたり、特別清算指数は本日の安値をも下回る「幻のSQ」に。アドバンテスト、ソフトバンクグループなど4銘柄で指数を約979円押し下げた一方、金利上昇で運用収益が増える保険業や、原油高の恩恵を受ける海運業には買いが入りました。
原油が100ドル超え、
日米の金利も上昇
メジャーSQも重なり
値がさ株中心に売られる
日経平均
▽1,260円、保険・海運は逆行高
④ 今週の新しいことば
メジャーSQめじゃーえすきゅー

日経平均を対象にした先物・オプションという金融商品には、「この日までの値段で最終的に精算します」という決まった日があります。3・6・9・12月にあるこの特別な精算日を「メジャーSQ」と呼びます。

🔎 今週は9月11日(金)がメジャーSQでした。その日の特別清算指数(SQ値)は6万3039円49銭と、当日の安値さえ下回る「幻のSQ」に。SQの前後は、思わぬ大きな値動きが出やすいと覚えておこう。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 金曜日、日経平均が1,260円もの大きな下げになったいちばんの理由は?

こたえ:原油が1バレル100ドルを超え、日米の金利がそろって上がったから! 原油高はコストの心配、金利上昇は将来の利益の割引の心配。この2つが同時に来たうえにメジャーSQも重なり、値がさ株を中心に売りが広がったんだ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 月曜日、日経平均の上げ幅1,379円のうち、88%にあたる約1,212円は4つの会社の株価上昇でつくられた。 こたえは。ソフトバンクグループ・アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアホールディングスの4社で約1,212円、上げ幅1,379円の88%を占めたよ。
市場動向2. 火曜日、円は前の日よりも安くなった(円安になった)。 こたえは×。火曜日は日銀の利上げ観測から円が買われ、一時1ドル152円89銭まで値上がり(円高)したんだよ。
DEEP DIVE

月曜日に日経平均を押し上げたソフトバンクグループやアドバンテストが、金曜日には今度は押し下げの主役になった。同じ会社なのに、なぜ正反対の役をつとめたの?

▶ 値がさ株がつくった上げと下げ▶ 日経平均とTOPIX、今週はどっちが弱い?

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

値がさ株がつくった上げと下げ
同じ顔ぶれが週の両端で主役になった1週間

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(9/7〜9/11)の日経平均は、月曜が米マイクロンの増産検討報道で半導体株が急伸し1,379円高、火曜は円が急伸し輸出関連が売られて1,131円安、水曜は資源関連が買われつつも126円安、木曜は半導体の買い戻しで128円高、金曜は原油高・金利上昇・メジャーSQが重なり1,260円安。5日間の合計ではおよそ1,010円(1.55%)の値下がりでした。
DEEP-1 値がさ株が、週の両端で正反対の役をつとめた

今週も、上げ下げの多くの部分をほんの1〜4社がつくっていました。月曜はソフトバンクグループとアドバンテストの2社で約839円の押し上げ(4社では約1,212円、上げ幅の88%)。火曜は東京エレクトロンとアドバンテストの2社で約349円の押し下げ。水曜はアドバンテストとファーストリテイリングで約382円の押し下げ。木曜はアドバンテスト1社で約260円の押し上げ。そして金曜はアドバンテスト・ソフトバンクグループなど4社で約979円の押し下げ――月曜に上げの主役だった顔ぶれが、金曜には下げの主役になっています。

?同じ会社なのに、なぜ役割が正反対になったの?

月曜は「半導体の増産期待」という会社に有利な材料が効きました。金曜は「原油高・金利上昇・メジャーSQ」という会社に不利な材料が重なりました。値がさ株(1株の値段が高い会社)は指数への影響力が大きいぶん、良い材料にも悪い材料にも人一倍大きく反応します。1つの会社が「ずっと強い」「ずっと弱い」わけではなく、その日の材料しだいで役割が変わるのです。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
-1.55%
TOPIX(5日間)
-1.83%

今週は先週とちがい、TOPIXの方が日経平均よりも大きく下げました。火曜日はプライム全体の74.5%の銘柄が値下がりし、金曜日も63%が値下がりするなど、値がさ株だけでなく市場全体に売りが広がった日が多かったためです。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は先週末の約15.85倍から今週末には約15.89倍へとわずかに上昇。月曜と木曜に半導体の値がさ株がしっかり買い戻されたぶん、日経平均の方が相対的に底堅かったことを示しています。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
月曜は半導体の増産期待で値がさ株が急伸
火〜水曜は円高・資源高で輸出株中心に売られる
木曜は半導体の買い戻しと日銀観測で銀行高・建設安に二分
金曜は原油高・金利上昇・メジャーSQが重なり値がさ株が急落

週の前半と後半で、値がさ株は正反対の役割を演じました。月曜に買われた理由(半導体の需要期待)と、金曜に売られた理由(金利上昇によるコスト増の心配)は別々の材料です。1つの企業グループの株価が1週間のうちに主役と“悪役”を入れ替えることは、めずらしくありません。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
NT倍率(えぬてぃーばいりつ)

日経平均をTOPIXで割った数字。値がさ株が強いと上がり、市場全体に売りが広がると下がる傾向がある。今週は先週末の約15.85倍から約15.89倍へわずかに上昇した。

実質金利(じっしつきんり)

銀行預金や国債の金利から、物価の上昇率を差し引いたもの。木曜日、日銀の審議委員が「実質金利がマイナスの状況は早く解消すべきだ」と発言し、利上げ観測を強めるきっかけになった。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 月曜日に日経平均を押し上げた会社が、金曜日には押し下げの主役になった理由を、50字くらいで説明してみよう。

解答例:「値がさ株は良い材料にも悪い材料にも大きく反応する。月曜は増産期待、金曜は金利上昇という別の材料が効いたから。」(約50字)──「値がさ株」と「別々の材料」の2点が入っていればOK。
FINAL DIVE

日経平均とTOPIXの差は"NT倍率"という1つの数字で測れます。今週その数字はどう動いた? グラフで確認しよう。

▶ 2本の線でわかる火曜の乖離かいり▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 値がさ株の急伸と急落が週の両端に現れた1週間

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は-1.55%、TOPIXは-1.83%。今週は先週と逆で、TOPIXの方がより弱かった。半導体の値がさ株(アドバンテスト・ソフトバンクグループなど)は月曜に上げの主役、金曜に下げの主役と正反対の役割を演じ、NT倍率は約15.85倍から約15.89倍へわずかに上昇した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
1031019997 乖離 約1.7pt (火曜がいちばん開いた) 98.498.2 9/49/79/89/99/109/11

5日間の合計では日経平均-1.55%、TOPIX-1.83%と、今週はTOPIXのほうが大きく下げました。月曜は半導体の値がさ株の急伸で日経平均だけが大きく跳ね上がり、乖離かいりは火曜にもっとも広がって約1.7ポイントに達しています。木曜にも半導体の買い戻しで日経平均がやや強含みましたが、金曜は同じ値がさ株が急落の主役となり、週末時点の差は縮小しました。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。今週は月曜の急伸も木曜の反発も半導体の値がさ株が主役となり、金曜の急落でも同じ株が主役になったが、月・木の上げが下支えとなり週間の下げ幅はTOPIXより小さくとどまった。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は火曜に74.5%、金曜に63%の銘柄が値下がりするなど、値がさ株だけでなく市場全体に売りが広がった日が多く、下げ幅は日経平均より大きくなった。

プロは両指数を見比べて、動きが一部にかたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週はTOPIX(-1.83%)が日経平均(-1.55%)より弱く、値がさ株の急伸・急落だけでは説明しきれない、市場全体に広がった売りがあったことが、この差から読み取れる。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(8/31〜9/4)の最終営業日の記事では、「9月11日(金)のメジャーSQに向けて先物・オプションの持ち高整理がどう影響するか、8月の米雇用統計を受けてFRBの利上げ観測がどちらに動くか、ソフトバンクグループなど値がさ株の勢いが続くか」を次号の答え合わせとしていました。結果は、11日のメジャーSQは特別清算指数が当日の安値をも下回る「幻のSQ」となり、持ち高整理をめぐる思わぬ大きな値動きが実際に出ました。FRBの利上げ観測は、8月の雇用統計の上振れ(月曜の記事)や8月卸売物価指数の加速(木曜〜金曜)を受けて、週を通じてじわじわ強まりました。値がさ株の勢いについては、月曜はソフトバンクグループ・アドバンテストが上げの主役として続きましたが、金曜には同じ顔ぶれが一転して下げの主役となり、「勢いが続く」という予想は前半のみ当たり、後半は逆に転じています。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は-1.55%、TOPIXは-1.83%だった。この差が生まれた理由を、「値がさ株」「時価総額加重型」という語を使って150字程度で説明せよ。

半導体の値がさ株(アドバンテスト、ソフトバンクグループなど)が月曜・木曜に大きく買われ、日経平均を押し上げたこと、日経平均は株価平均型でこうした値がさ株の値動きに強く引っぱられること、一方でTOPIXは時価総額加重型で市場全体を映すため、火曜・金曜に広がった値下がり銘柄の多さ(74.5%、63%)がそのまま指数に反映されたこと──の3点が入っていれば合格。DEEP-2・F-2の内容を膨らませればよい。

Q2月曜日に上げの主役だったソフトバンクグループやアドバンテストが、金曜日には逆に下げの主役になった。この明暗から、値がさ株の値動きについて何が言えるか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:値がさ株は指数への影響力が大きいぶん、良い材料(半導体需要の期待)にも悪い材料(金利上昇によるコスト増)にも人一倍大きく反応する。材料②:「強い会社」「弱い会社」という色分けは長続きせず、その日その日の材料しだいで役割が入れ替わることがある。材料③:1つの会社の値動きだけで市場全体の強弱を判断せず、その日にどんな材料が効いたのかを毎回確認する姿勢が大切。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の月曜の急伸から火曜の円高、水曜の資源高、木曜の反発、金曜の急落までを一本の筋で語ることはできても、そこには米マイクロンの増産検討・日銀の利上げ観測・中東情勢による原油高・メジャーSQ・米国の物価指標という需給要因が複雑にからみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」をうたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年9月7日・8日・9日・10日・11日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
© 週刊にっけい 統合版

AIオプション専門コース

上げ・下げ・停滞。
どんな相場でも利益を狙う。

  • 日経225+米国個別株オプションまで完全網羅した日本一の講座
  • ボラティリティ予測AIで複雑な戦略立案を大幅に効率化
  • 先物デイトレ(週1・ジョン直接指導)とAI分析ツールも込み
月額 20,000円4サービス統合 / 通常28,000円
コースを見る ›

主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

お買い物カゴ